5月29日  昼は温泉、夜は移動した韓国人宿で盛り上がる 今日の一枚を見る

 朝食を食べてすばやくチェックアウト。東駅行きのトラムの番号をおしえてもらい、出勤時間の邪魔になりながら宿探しをスタートする。
 駅に着いて構内をさーっと見渡す。今日も客引きがいないように見えるが、前にみた全身黄色に身を包んだおばさんだけはいる。よっぽど評判良くないのかなと思ってみていたが、確かに白人系のパッカーに2組続けて断られている。でもぼくのほうには誰も来ないし、仕方なく話し聞いてみようと思ってその黄色のおばさんに近づくと、向こうさんはぼくを覚えていたようでどこへ向かうのか逆に聞いてきた。
 ぼくは、この街に2日ではもったいないからあと2日ほどいたいので安い宿を探していると言っておばさんお手製のパンフをみせてもらった。
 ドミは10Eでシングルは20E、朝食付きでメトロの駅から5分くらい。さらに住み込みの日本人もいるということでとりあえず部屋を見せてもらいに行くことにする。この時点で決めたようなものだけど、口に出してはもちろん言わない。
 だんなさんの車で10分ちょっと、住宅街のマンションにあるこのバリさんのプライベートルーム。シングルルームはとてもきれいだけど、韓国人客が多いようでハングル文字が書いているハガキを壁に貼ってあるのが見えた。日本と韓国の国旗も飾ってあって、一応親東亜ではありそうだった。昔はとても美人の娘さんが手伝っていたよう(情報ノートより)らしいが、いまはセルビア人の男性と結婚してセルビアに移住したそうだ。残念。
 ちなみに住み込みで宿の手伝いをしている日本人ヤマダさんもその娘さんはかなり美人だと言っていた。たまに帰ってくるそうだが、まあそんな「たま」に当たる可能性はかなり低い。

ブダペスト中央市場  ドミと迷ったがシングル2泊でチェックインし、午前中はヤマダさんから情報を色々と聞き出すことに費やす。一番のお気に入りであるエストニアでこじんまりした宿をやっていきたいという夢をもっていらっしゃり、いまはその勉強中だと言う。年齢的には近いものがあって興味深く話しを聞かせていただいた。
 ヤマダさんが仕事をしなければならないので、ちょうどよい頃だというのでぼくも市内へ観光に出発。写真(左)の中央市場へ。中央の通りを隔ててどちらかが庶民向け、またどちらかが金持ち向けと分かれているそうだが、ぼくにはよくわからなかった。

 1階は肉とか野菜とか花とかを売っている俗に言う市場で、2階はハンガリーの民芸品や軽食を食べることができる店が並んでいる。
 昼飯時なので他の観光客と並んで郷土料理らしい大ぶりのハムを食べたが、和え物が非常に酸っぱくて困った。レストランに比べれば値段は安いのかもしれないが、よく選んで、できれば味見してから注文したほうが良さそうだ。

ゲッレールト  たまに雨がぱらついたりするが傘を常備するほどでもなく(といっても持参した折りたたみ傘はバックパックの一番底に沈んでいるが)、軽く雨宿りしながら歩き、写真(右)のゲッレールト温泉に到着。写真はプール施設のようですが、そのとおり日本の温泉のイメージではありません。基本的に温水プールにつかるという感じに近いもので、もちろん水着着用。そこそこ大きな温泉施設で、野外には波の来るプールなどもあって粘ろうと思えば一日ゆっくりできるのではないだろうかと思う。
 ブダペストにはいくつか同じような温泉施設があり選択に迷うのだが、場所によってはちょっと特別な男性専用になってたりする場合もあるので事前の情報収集はかなり重要。怖い思いをした人の体験記が情報ノートで楽しめる(爆)。
 また値段もかなり問題。ぼくが行ったゲッレールト温泉は入浴料が2400F、ロッカー代500Fと合わせて3000F近くもかかる。闇だがレートが良いほうである宿のバリさんに両替してもらっても1Eが250Fということで計算してもかなり割高になると思う。
 あと外人カップルが浴槽でくっついたりはなれたり顔を舐めあったりしてるので目のやり場に困ることがあるが、彼らはまず間違いなくそんなことをするのでここではごく普通の行為なんだろうと思い込むことで自分の道徳心を抑えよう。目の前で顔を舐め合う白人カップルに、笑いながら「こら、昼間から顔を舐めあうのは止めなさい」と注意してみたが笑顔で何か返事された。あたりまえか・・・ちなみにチン(どうやら中国のことをこのへんではチンと言う)ではないぞ。

 さっぱりして温泉のある建物(高級ホテルになっている)から出ると外は雨。とりあえず止むのを待って目の前にあるゲッレールトの丘に登る。途中何度も雨が降ったり止んだりしてどうも落ち着かない天気だが、暗くなると危ない(だろうと思う)ので汗をかきながら登る。結構急な勾配もあるが展望台からの眺めは素晴らしい。デカイ白人が沢山いて邪魔なのだが、記念にいい眺めの写真でも撮りましょう。

トラム  写真(左)は地下から上がってくるトラムです。個人的にかなり良いアングルに思えてしまいずっとここに陣取って写真を撮っていたが、結果はこの程度なものばかり。路面電車というのはあるだけでその街に華を添えると言うか、絵になる風景になったりすると思う。地元大阪にもまだ残っていて、それはそれは良いもんです(ほとんど乗らないけど)。

 観光ポイントである王宮は明日訪れることにし、プラハのカレル橋とよく比較されるブダペストのくさり橋を渡りメトロに乗って宿に戻る。温泉で着た水着はヤマダさんの好意で宿に大量にあった忘れ物から借りたので、早めに洗濯して返さないといけない。明日部屋干しで乾かすとして今日中に洗濯は必至。
 ということで一旦宿に戻って洗濯して、教えてもらった宿近くのバーで晩飯。ヤマダさんはネットチェックに行くというので、一緒に外出した。スーパーもあって宿で自炊しようと思えばできるのだが、やはりぼくは現地の店で食べるほうが好きだ。ちなみに作るセンスは奇跡的に乏しい。

プスカシュ・スタジアム  写真(右)はそのバーで飲んだハンガリーローカルビア。ドイツビールとアメリカビールもあったが当然地元ビール。安いしその場所で飲んでこそ、だからね。食事はビール2杯で1リットル、グリーンサラダ+チキングリルで1730F。千円程もする豪華な食事になった。

 腹いっぱいでほろ酔い気分。宿に戻ると自炊していた韓国人グループから部屋に誘われて談笑に加わる。男子大学生2人と兵役除隊直後の男性1人、プチリタイア女性1人。別々にドミに入ってさっき知り合ったばかりだという。
 韓国人グループの中では一番年上になる女性がスポンサーとなって、ぼくが晩飯を食べたバーでビールを買ってきてみんなで飲みながら話を盛り上げる。ぼくは頭一つ抜けて年上だけどゲスト扱いということで1本だけビールを頂いた。韓国では年長者がお金を出すのは暗黙の了解という風習が日本よりかなり強いようだ。
 映画とサッカーとアニメの話がメインだったが、アニメの話題はぼくにはちょっとついていけなかった。ジブリの映画の主題歌なんて、あるのは知ってるけど歌詞まで知らないよ(笑)。
 途中でヤマダさんも加わり、個人的に買いだめしていたビールを少し提供してもらい夜遅くまで色々と話は続いた。

 ハンガリー ハンガリー/ブダペスト バリさんの家(プライベートルーム) 2004年5月29,30日泊
バリさんの家 バリさんの家
宿泊料2泊で40ユーロ、バス・トイレ共同、朝食付
ブダペスト東駅にいると必ず目に付く全身黄色のおばさん、それがバリさん。その彼女が経営する良心的なプライベートルームで、当時日本人の男性が住み込みで手伝いをしていたが、宿泊客の半分以上は韓国人なのでそこが評価の分かれるところ。
近くにスーパーもあり自炊をする人には好都合だが、更に近い場所に結構おいしい料理をだす地元のバーもあるので食事にはそれほど困らないと思う。朝食には白いご飯がでるが、客層からかおかず(ハンガリー料理の代表的スープ、グヤーシュが多い)の味付けはかなり辛め。
メトロのシュタディオン駅から歩いて10分くらい。ドミは2段ベッド×3で一人10ユーロ、情報ノートあり。
ADD:XV Osztaly u 20-24 A1/1  TEL:313-8846(in city)

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