結論から言うと、
対策本をミッチリやれば、
誰にでも900点取れます。

 


■ 私のTOEICスコア遍歴

第1回目:
1988年頃
500点台前半

短大2年生(英語科)の頃。就職履歴書用と、「今より勉強することもないだろうから」とみんなで資格試験取得に走り回っていた頃。国連英検B級、英検準1級、通検3級、フランス語検定3級(!?)を取得。(どれも中途半端〜!)TOEICは500点台前半だったと思います。

第2回目:
2001年6月 
785点  

会社でTOEICが導入されることに。ずっと英語の勉強から遠ざかっていたものの、プレーリードッグ関係でアメリカ人とメール交換したり、旅行したりしていたので、「タダなら受けさせてください!」と志願(恥)。当時は勉強らしいことと言えば、NHKラジオ「やさしいビジネス英語」くらいでした。(あとは趣味のプレーリードッグ関係を英語で読み書きするくらい。)結果785点。本人満足。人事部長も満足(笑)。

第3回目:
2002年12月
900点

いよいよ会社でTOEICの点数が昇進の加点対象に。785点で登録してください、と言っても「今年のスコアが必要です」と言われ、下げるわけにはいかん、と対策本でマジメに勉強することに。準備期間は1ヶ月半。頑張りました。試験は手ごたえありました。自己目標の900とれました。




■ 私のTOEIC対策 (1ヵ月半の挑戦)

<心の準備編> 本格的に勉強を始める前に気分を盛り上げる&対策本を揃える。

@ TOEIC勉強法のホームページを見まくる。「みんな頑張ってるんだ、私も!」と連帯感を持ちつつ、闘争心を燃やす。

いろんな勉強法がありますが、「自分に合いそうなもの」を選んで、自分なりにアレンジする。自分に合いそうにないものを無理して真似すると、勉強がイヤになって放り出しかねません。

私の場合は「繰り返しの音読」が効果的なのはわかっていても、喉が痛くなるのでやりませんでした。また、英字新聞や雑誌などは私には難しいし、興味のない話題が多いので、無理して読むことはしませんでした。

A ネット書店「アマゾン」(www.amazon.co.jp)で他の購入者の意見を参考にしながら、TOEIC対策本を選ぶ。

購入者の意見はとっても参考になります。「これで900取れた」なんてあると、すかさず注文(笑)。このレビューは、英語勉強法サイトを作っていない人たちの勉強法を知ることもできますので、さらにたくさんのライバル&同志がいることが分かります。 本を購入する意思がないときでも、覗いてみると面白いです。

<実践編> やる気を持続させる。

@ 試験対策問題を三回ずつやる。

1ヶ月で三回もやると場所で答を覚えてしまうので、間違えたものは全文ノートに書き写し、文章ごと覚える。文章を丸覚えしなくても、問題のパターンを覚えるだけでも十分です。

A 疲れたとき用に「やる気本」を手元においておく。

ホームページの勉強法のプリントアウトでも可。「みんな頑張っているんだ」と「やればできる」ということがやる気につながります。やる気が失せたときにパソコンを立ち上げるとは思えませんので、プリントアウトして、手元においておきましょう。

B 試験対策に飽きたとき用に「楽しい英語教材」を用意しておく。試験勉強の休憩は、関係のないものではなく、楽しい英語教材で気分転換。

私の場合は、NHKラジオ「レッツ・スピーク」や「ビジネス英会話」、海外ドラマを英語で見たり、日常会話の本をパラパラめくったりしていました。オススメは「CD付教本でリスニング力を伸ばす」ページで紹介していますので、参考にしてくださいね。 

「休憩」なので、CNNを見たり、英字新聞を読んだりすることは避けました。自信をなくすと「本勉強」に戻れなくなりますので...。

C アメリカ人になりきる。

アメリカ人なんだから、英語ができて当然、と思うことにする。これがうまくハマった時には、海外ドラマを英語で見ていても、グンと聞き取れる。アメリカっぽいマグカップでコーヒーを飲み、ドーナツを食べながら自分がアメリカにいると思い込む。(私の部屋は和室で、しかもコタツで勉強ですが、気にしない!)

★ TOEIC受験前の私の勉強時間

平日平均4時間でしょうか。朝はNHKテレビ、通勤電車はMDでリスニング、午後7時ごろ帰宅して、3時間ほどTOEIC対策問題集にかぶりつき、NHKラジオを聞いて午後11時に一旦終わり。あとはふとんに入ってから眠るまでにまとめたノートをパラパラみたり、するくらいでした。

週末は、朝まずケーブルテレビをつけて「マーサ・スチュワート・リビング」というカリスマ主婦の番組を英語で見ます。抑揚のないしゃべり方で、何言ってるのかサッパリ分かりませんが、そんなことで落ち込んだりはしません。これは英語の勉強というより、気分盛り上げ用です。アメリカの家やインテリア、料理が出てきますので、これを見て、カリスマ主婦に憧れるアメリカ人主婦になったつもりで見ます。 

日曜日はプラス、朝11時からの「ビジネス英会話」の再放送をMDに録音しながら聞きました。

昼からは趣味の海外ドラマ(趣味なので日本語で見る)の時間帯以外はTOEICの問題集をしました。食事と海外ドラマ以外はほとんどTOEICの勉強していたように思いますが、週末でも実質は4〜6時間といったところでしょうか。NHKのテレビやラジオがないですし、電車に乗らないのでMDも聞かなかったので、「時間割」がなく、メリハリがないのがさみしいです。

週末は時間がたっぷりあるので、1日に模試を1つして、プラス文法問題を何度もやりました。何度もやると、いかにカンで当たっていたかが分かったり、「これ前回もこの2つで迷ったんよなー」と思いながら、また間違ったりします。そういう間違いを1問づつ潰していきましょう。


■ (あまり参考にならない)パート別対策 

● リスニング

リスニングは、通勤電車内でお気に入りの教材、夜はNHKラジオを楽しく聴いていました。リスニングに限ったことではありませんが、興味のないものだと、ふっと意識が途切れて、全く聴いていないことがあるからです。それでも時間だけは過ぎて「うん、今日も聴いた」と思ってしまうので危険です。 まあ興味があっても全部集中して聴くのは大変ですが、せめて聴くのが楽しみになるようなものを選びました。オススメは「CD付教本でリスニング力を伸ばす」で紹介していますので、参考にしてくださいね。 あとはフレンズのDVDを見たりしました。

TOEIC対策としては、問題集の模試をする時に付属のCDを聞いたくらいでした。聴いていて面白いものではないので、模試をする時以外は聴きませんでした。

● リーディング

リーディング、苦手です。集中力がないので、途中でどうでもよくなってくるんです。なので、TIMEやNEWSWEEKなどの雑誌から、JAPAN TIMESやFINANCIAL TIMESなどの新聞まで揃っている職場にいながら、自信喪失を恐れて読みませんでした。 

● ボキャブラリー

単語だけを覚えていくというのは苦手で、あえてやりませんでした。 ボキャブラリーに力を入れなくてもある程度の点数はとれるからです。(文法問題は、文法の部分を攻めてくるし、リーディングは文脈でだいたい分かるので。)でも、文法問題でも、よく似た単語を4つ並べているのとかありますよね。 私はその部分はキッパリ諦めました。試験本番で、ちょっとだけ泣きました。



■ めちゃオススメ!本の紹介 

@ 長本先生編:

長本先生の本はTOEIC勉強法サイトでベタ誉めしていたので迷わず購入。

● TOEIC文法 急所総攻撃 
● TOEIC文法 鉄則大攻撃 
● CD BOOK TOEIC730点突破大特訓
● CD BOOK TOEIC860点突破大特訓

TOEIC受験専門の学校の本だけあって、かなり実際の試験に近い。回答の説明も丁寧。「こんな問題でひっかかるなんて、あま、あま、あま、あま、あますぎる〜!NHKラジオをやりなさ〜い!」なんて書いてあって、楽しく反省できます。

(この長本先生の口調が気になって勉強できないという方もいるそうですが、そんなの気にしたモン負けです。「うわ〜ん、すみませ〜ん!」とこちらもノるが勝ちです。)

「アマゾン」で、800ある方でも730から始めたほうがよい、とあったので、「785点あるのに」という中途半端なプライドは捨て、730点突破も購入。私の感覚では「730点突破のほうは、ある程度自信を持って答えられるが、間違うところも1割以上ある」、「860点突破のほうは、多分これだろうと思って正解するけど、730点の本みたいに自信をもって答えられる問題が少なかった。間違うところも1割以上あった。」です。

同じく、「アマゾン」で書いておられた方がいらっしゃいましたが、私も長本先生のおかげで「実力以上の点数をとれた」クチですので、おすすめします。長本先生の本から少なくとも1問、文法問題がでました。 だから、間違えた文章の丸覚えも悪くないんじゃないかなって思います。

最近では「アマゾン」のレビューでも「実際のTOEIC試験と全然違う」などといった酷評もありましたが、それは多分S + Vなどの基礎の基礎から入っているからでしょう。そういうのも見直しておいて損はありません。不要だと思ったところは、2度目からしなければ済むことです。(問題集は三回やりましょう。) 

まず問題を解いて、答え合わせをして、「あ、わりと正解率いいな」で放っておいてはいけません。間違えたところを本番で間違えないように勉強するのですよ。(というのを今回の受験前にはじめて気付いた。遅すぎ!?)

A 梅本先生編:

● TOEICテスト860点突破のための実戦問題504 リーディング編
● TOEICテスト860点突破のための英文法―演習問題330付き

長本先生のをやりすぎて、答を場所で覚えてしまったので、「アマゾン」で新たな問題集を探して見つけたもの。「アマゾン」によると、この梅本先生の本から10問くらい出た、らしい。 浮気するより、長本先生の本を1問ももらさず覚えたほうがいいかな〜と思いつつも2冊購入。こちらは本のサイズが小さいので、通勤電車で使えて便利。こちらも間違えた問題はルーズリーフに。

それから「文法書は1冊に」と薦めているサイトがいくつかあったと思います。私もそう思います。梅本先生の本を購入したのは受験1週間前くらいでしょうか。「英文法」の説明を読むと、他の英文法の本と微妙に違う解釈があり、混乱しそうになったので、梅本先生の英文法は読みませんでした。どの英文法の本がいいとか分かりませんが、特に試験前はいろんな先生の解釈をごっちゃにしないよう、1冊にしぼっておいたほうがいいかもしれませんね。 私は梅本先生の本は「問題集」と割り切って使いました。

B 公式本:

● TOEIC公式問題集

”やる気本”に「公式本は購入する」とあったので、受験3日前くらいに購入し、実際の試験に出る声に慣れるようにしました。(本に入っている過去問題のリスニングは、えらく鼻声というか、特徴のある声で聴きにくいものでした。実際のテストはもっと普通の聞きやすい英語でしたが、過去問題よりもずいぶん早い英語でした。)

C 必携!やる気本

● TOEICテスト900点・TOEFLテスト250点への王道  杉村 太郎 (著)

これまた「アマゾン」で購入。なんかやる気にさせてもらえる本です。著者の勉強法とかはとても真似できないくらいスゴいものなのですが、「オレはスゴイんだ」という態度が出ていないからでしょうか。疲れたときには「900なんて誰でもとれる」というのを何度も見て励まされていました。

英語がペラペラな自分を強烈にイメージせよ、とあって、私もイメージするのに頑張りました。これ、効くかもしれませんよ。文法書で間違いがあっても「まだまだ知らないことが多いな、知らないことを学ぶのは楽しいよ、ふっふっふ...」と前向きに考えられましたから。「ああ〜、また間違いや!もうあかん!」よりいいでしょ。

私には、勉強法よりも、心構えが参考になりました。「きっと勝つために、キットカットを食べよう」を実践しました。あと、試験直前は参考書などを閉じてリラックスしよう、というのも。

余談ですが、試験直前、まわりの受験生たちは長本先生の本をはじめ、単語集やら何らかの本を開けていたのですが、私は自作のルーズリーフに目を通しました。この時点で(気合の違いで)「勝った..!」と思いました。(短絡的なヤツ) 「自分はできる」と自信を持つのは大切なことだと思いますよ。

ちなみに、本では「パエリア」を薦めていましたが、私は試験前日は、アメリカ人の究極のインスタントフード、「マカロニチーズ」と「ベジタリアンチリ」を食べて、アメリカ人になりきりました(笑)。

番外1: 受験後発見したおすすめ本編:

● 13 Grammatical Keys to the TOEIC Test  西谷敦子(著)

990点満点取った著者(大学講師)の作った、大学生のための教科書。13のポイントにしぼったテキストで、的をついています。薄いので、受験前の総仕上げとして使っても。大学生だけのものにしておくのは勿体無い!「アマゾン」で購入できないのが残念ですが、「朝日出版社」ホームページもしくは近所の書店で注文できます。

番外2: 私に合わなかった本編:

● TOEIC Test 900点突破 対策と問題 - CD Book  石井辰哉 (著)

こ、これは難しい! 知らないことのオンパレード! ひっかけにひっかからないためのポイントがたくさん書いてあります。結果、ひっかけでない問題まで「これはひっかけだな!?」と思うようになり、簡単な問題まで間違えることに(号泣)。 バッチリ理解できる人にはいいのですが、中途半端にコツだけ覚えようとした私には、この本は役に立たないどころか害でした。 

そういえば、昔この著者の「英語学習法」みたいな本も買ったけど、あまりやる気にならなくてすぐ友人にあげた気がします。「どうだ、オレ様はすごいんだ!」という高飛車な態度を感じるのは私だけ? どうも、私とはよっぽど相性があわないようです。(著者に恨みはありません。ごめんなさい。)

● TOEICテストリーディング完全制覇―900点突破!  ジャパンタイムス(編)

集中力がないので、リーディングの勉強はイヤでした。試験前からウンザリするのもなあ、と避けていたのですが、受験3日前に思い切って購入。 問題の傾向を知るにはよい本ですが、実際問題よりも少し簡単めです。 これだけは1回しかやりませんでした。

★いったい、どの本がよかったとか、実際出たとかは分かりませんが、とにかく全部やってみて、試験の時手ごたえを感じたのは事実です。 ポイントは間違えた問題を何度もやって覚えてしまうことでしょうか。


■ TOEIC対策オススメサイト

 究極のTOEIC本を斬る!

   私はこのサイトを見て、長本先生の信者になろうと決めました。

 お薦め教材 〜 役に立つものたち

   も、同じ方の別サイトでオススメ!やる気が出るよ!

★他にもいろいろTOEIC対策のサイトはありますが、私のオススメは上のサイトと、「アマゾン」のTOEIC本の書評です。

■ TOEIC高得点取得者にオススメのサイト

辛口サイト2つ紹介。自分のスコアに満足してしまった人(=私)や、もしくはめっちゃハングリー精神があって厳しいコメントが好きな方にお薦めします。まだ高得点とっていない人は見ちゃいけませんよ。「な〜んだ、900ってたいしたことないんだ〜」と知ってしまうと、やる気が削がれますからね。

取ったから言えることなんですけど、ホントに900ってたいしたことではありません。海外駐在経験者のブロークン・日本語なまり英語のほうが、よっぽどビジネスで使えるのは事実です。でもTOEICが昇進に必須だったり、就職に有利になっているのも事実です。取ったモン勝ち!と思って頑張りましょう。

 English Room 411 (英語が話せるようになりたい人のためのウェブサイト)

ここのトップページにある「必読 英語を学ぶということ・その際の心構え」を読みましょう。
なかなか厳しいことが書かれていますが、やる気につながりますよ!

 TOEICへの道

勉強法などもあってTOEIC対策としても参考になりますが、高得点をとられたら、ここの「脱TOEICへの道」を読みましょう。TOEIC高得点がゴールではなく、これからなんだって思います。


■ 最後に

英語の勉強が好きな私でも、英語学習サイトを見て「ええ〜、そんなに勉強してるの〜」「そこまでせなあかんの〜」と思うことがよく書かれています。例えばNHKラジオ「ビジネス英会話」のビニエットを毎日50回音読する、とか、英語の雑誌「TIME」を購読するとか...。

そういうことをしなくてもTOEIC900取りました。まぐれなようにも思えますが、試験の時、かなり手ごたえがあり、絶対900あると思っていました。(ちょうど900だったので自信過剰だったのですが。)

TOEICは「アメリカでの日常生活」を基準にしたテストなんですよね。だから、TOEICのスコアアップを目標にしている方や、アメリカ生活に憧れて日常英会話を習得したい方は、「無理して」英語ニュースや英字新聞・雑誌の必要はないと思います。日本語訳や解説のある本で勉強して基礎を固めまくるほうが、絶対英語は伸びる、と思う。

私にとって英字誌はあくまで「日本語で入手できない情報を得るため」であって、勉強のためには使いません。

とにかく、TOEIC900点のコツは

対策本をミッチリやる + アメリカ人になりきる = 自信をもつ

です。対策本をミッチリやって「これだけやったから」自信をもつ。「アメリカ人なんだから当然分かる」と自信をもつ。試験中は自信に満ちながらリラックスすることです。アメリカ人なんだから当然聞こえると、リスニングに挑みました。ぼやっとして1問聞き逃したときはパニックになり、さすがのエセ・アメリカ人もその後2問くらい聞こえませんでしたけど...(失笑)。

アメリカのドラマ、ハリウッド映画、アメリカ旅行、なんでもいいからアメリカが好きだと勉強も楽しくなりますね。アメリカ嫌いな人も、TOEIC受験まではアメリカ好きになりましょう。どーしてもダメな人は、「私が”世界一危険なおバカ”ブッシュに直談判してイラク攻撃をやめさせてやる!」というつもりで勉強しましょう。

英語ニュースが聞き取れない人も、英字新聞が読めない人も、900とれます。格好よくCNN見るよりも、基礎英語を聞きましょう。格好よくTIMEやNEWSWEEKを読むより、日本語対訳のあるものを読みましょう。

ぜったい取れる!頑張りましょ!

 

 NHK英語講座のススメ