「年間20ー40万の英会話学校」に比べると、はるかにコスト・パフォーマンスの高い、よい教材を紹介します。

■ NHKラジオ

英語学習者におなじみのNHKラジオです。なにはなくとも、NHKラジオ。 私はまず英語学習法を聞かれたら、NHKラジオを薦めます。

続けるコツは、とにかく電源を入れることです。毎朝出勤前に同じテレビ見ませんか?時計代わりのつもりだけど、いつも同じチャンネルつけますよね? そんな感じで、毎日同じ先生の声が同じ時間に聞けることを楽しみにしましょう。生活の一部に組み込めたら、バッチリです!

蛇足ですが、アメリカの友達に「英語の勉強って毎日ラジオ聞いてるくらいかな。なんてったって杉田先生の声ってセクシーなんだもん。」なんて冗談を言って大笑いしてから、「ビジネス英会話」の番組も楽しく聞けるようになりました。まー、こんな感じで親近感をもつのもいいんじゃないでしょうか?不埒な理由でも成果の上がったモン勝ちです。(笑)

また、自分のレベルより下の放送、と思っても、時間があれば聴きましょう。知らない単語、1つは出てくるんじゃないでしょうか。ちなみに昨日の基礎英語では「獣医」と「獣医学」が出てきましたよ。

どんなレベルのものでも、知らない単語や言い回しがありますが、私は「今後使うかも」というものだけメモしておいて、覚えます。今後使うことがないだろうと思うものは、覚える気にもなりませんし、全部覚えようとしたら、それこそ大変だからです。

個人的な意見ですが、難しい英語のニュースを見るより、日本語解説のある基礎英語で基礎を固めまくるほうが、楽しく英語力を伸ばせると思います。

■ CD付教本

最近はCD付の英語本、安くで出ていますね!やっぱり英語のスクリプト、日本語訳、説明があるものはいいですね。例えば"Maybe I could use your hand."って、私の頭で直訳したら「手伝ってもらってもいいけど」と高飛車な態度をイメージしてしまうのですが、本来は「お願いできる?」なんですよね。(まだ細かいニュアンスは分からないけどさ...) こういうのにぶち当たるたびに「やっぱり日本語訳や説明は必要!」と思うのです。

さて、その中でのお勧めです。

● マーシャ・クラッカワー先生のNHKラジオ英会話シリーズ (NHK出版)

初級から上級まで楽しめるのでは、と思い一番にお勧めします。 NHKラジオ英会話1年分をまとめたものが3年分、3冊でています。



・「まるごとラジオ英会話」(2000年放送分)
・「たっぷりラジオ英会話」(1999年放送分)
・「いつでもラジオ英会話」 (1998年放送分)

トピックが環境問題、ボランティア、アウトドアスポーツ、ダイエット、産休など、多岐にわたっています。マーシャ先生が学校の先生ということで、ちょっと学校よりな話になりがちかも? (CD-ROM付でパソコンでも勉強できます。)

● NHKやさしいビジネス英語シリーズ (NHK出版)

残念ながら、セクシーな杉田先生の声はほとんど入っていません。難しいせいもあって、1トピックを全部聞いた試しがありません。たいてい途中で意識が脱落して、ふっと気付くと違う話題になっています。おかげで毎日聞いても新鮮って?(恥) これまた、杉田先生が広告代理店の方だからか、広告ネタが多い気も...。

・NHK やさしいビジネス英語ベストセレクション 1・2 
(ちょっと古いです。CDは普通の音声のみです。)


・決定版 やさしいビジネス英語 1.2 (2002年発行)
(CD-ROM付でパソコンでも勉強できます。)

● Live from N.Y.シリーズ (ジャパンタイムス出版)

これは衝撃!のNY生録音CD。中途半端に英会話に自信のあった私も、このCDでノックダウンされました。とにかく騒音まで録音されているし、アナウンサーじゃないから、しゃべりがハッキリしないし、早すぎるし...。ホテルの予約のような、他の本にもありがちなものも、このシリーズのものは違います。他の本だとホントに「部屋の予約お願いします」くらいですもんね。この本のは「駐車場はある?」とか「部屋のタイプは?」とか色々客が食い下がっているので(笑)、こういうのが実際的でよいです。

私がこのシリーズが好きなのは、自分がアメリカにいる気分になれるからでしょうか? Live on the campus in the USA なんて、留学した気分!? それから、このCDを毎日聞いていると、そのうち聞き取れるようになるばかりか、他のCDが遅く感じます。TOEIC対策にもいいかもしれませんね。

教材の中には、いかにもやる気ナシ、のトーンのない声のものがあります。そんなのつまらないですよね。(もちろん実生活でそういうしゃべり方する人もいるんですけど) そんなのよりは、元気たっぷりなこのCDを聴きましょう!

ひとつひとつの録音時間が短いですし、いろんなストーリーがあって、退屈しません。Live from N.Y. IIの子供がどんどんエキサイトしていく話なんて、勉強疲れが吹っ飛ぶほど笑えます。(何言ってるのか分からないけど) オススメ!

・Live from N.Y.
・Live from N.Y.II
・Live from the Campus in U.S.

● 激安! 別冊宝島 小池先生シリーズ (宝島社)

・使える! 英語 耳からメキメキ鍛える日常会話
・英語で"なんて"言うんだろう!?
・そうか!英語でこう言うんだ

なんと1000円でおつりが出るCD付本が出た!(790円) しかもドラマでの遭遇率の高い日常単語ばかり! 今までドラマで必死に聞き取ってきた努力はなんだったの...ってくらいです。「英語で"なんて"言うんだろう!?」は日本人の家族が英語で話しているという不思議なものですが、母親が子供を起こす場面から、夜お父さんを誘うところまで(笑)。貸してあげた友人の最初のコメントが「すごいお母さんやな〜」って!?

他の教本と違うのは、ほかのは全て数分の会話形式のお話なのに、このシリーズは

 A:なんとか?
 B:なんとか。

っていう短い会話がたっくさん入っていることです。だから使い方が他の本とは違うかな。とにかく実践に使えるのですが、リスニング強化用ではない、と思う。

TOEICの日常会話の本も出されている小池先生、同じフレーズがあちこちの本にありますが、とにかくコスト・パフォーマンスは高いです。別冊宝島でも他の著者のものはもうひとつ私の好みではありません。

やはり人気シリーズなのか、「アマゾン」では品切れ続出。でも本屋さんに置いてあることがあるので、一度チェックしてみてくださいね。SMAP香取くんの「ペラペラブック」に近いものがあると思いますよ、このシリーズ。

 DVDソフト

好きなドラマや映画で英語の勉強できるっていいですよね! 英語学習法サイトで「(海外ドラマ)フレンズのDVDで英語」というのがいくつかあり、他にも「フレンズのDVDで勉強している方はTOEIC高得点取っている人が多い」というのを見て、私もDVDプレイヤーを購入。サンヨーのDVD・ビデオ一体型のものは「音声ゆっくりモード」という機能があり、早口で聞き取れないものは、この機能を使って再度チャレンジします。

ストーリーが面白くて、真剣に聞き取ったりするところまで行ってません。フレンズで勉強している方は5分単位などで区切って、全部聞き取るようにしたり、MDに録音して通勤途中聞いたり、単語ノートを作ったりされているようです。私も挑戦したいと思っています。

ただ、DVDでもキャプション付のビデオもそうですが、キャプションは字数制限があるため、バッチリ全文分からないのがくせものですよね。Could と Was able toは同じではない、と勉強したのに、字数の関係で、"was able to"と言っているのに"could"とキャプションが出ることも。また音は"I would!"なのに、字幕は"It would!"だったことも。(これは文脈上、it wouldが正しいのでそう変えたのでしょうが。) 一字一句聞き取って勉強したい方は各出版社から発売されている英語学習者向け台本を使ったほうがいいでしょう。

ちなみに、持っているDVDは:

● (ドラマ) フレンズ 1−5
● (映画) ユー・ガット・メール
● (ドラマ) アニマル・レスキュー・キッズ 全9巻

です。日経ウーマンの記事によると、フレンズもユー・ガット・メールも80%以上のセリフが中学英語らしいです。フレンズはノリノリな日には字幕がなくとも、ある程度分かりますが、ユー・ガット・メールはさっぱり分からないので、英語字幕を絶対つけています。メグ・ライアンの英語は聞き取りやすいってほんと〜?(自信喪失) 

アニマル・レスキュー・キッズは、英語字幕がなく、字幕なしではほとんど分からなかったので、日本語字幕をつけて見ます。困難にあっている動物たちを、子供たちが救うというお話ですが、困難にあっている動物をみるたびに腹が立ってきて英語どころではなくなります。

フレンズに話は戻りますが、週末に朝からつけっぱなしにしておくと、2〜3話めくらいから突然ぐんと聞き取りやすくなっていることがあります。私の場合、勉強のため、とテレビに食い入るように見るよりは、「さあ、笑わせてもらうぞ」とリラックスして見るほうがいいようです。フレンズのマグカップにコーヒーを入れて、チョコかクッキーを用意してアメリカ人になりきるのも忘れてはいけません。(和室のコタツで無理している私...)

ここからはフレンズ見たことのある人しか分からないネタですが、ロスみたいな友達欲しいですよね〜。なんてったって、話すスピードは遅くてわかりやすいし、誰かが文法を間違えるとすぐに指摘する。”Whom!"ってねっ!

 英語学習者の3種の神器!