世界の窓

このページでは海外で現在活躍されているビジネスマンや暮らしておられる方の生の声を、掲載しております。
現在、海外で滞在されている方で、その国について、レポートして下さる方、広く募集いたします。

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◆ 海外特派員:由美子 シェーン( Yumiko Shane)


昭和44年生まれ。出身は兵庫県西宮市。御父上の転勤で間もなく、大阪府茨木市に高校一年までお過ごしになる。
高校二年から東京都内の女子高に編入される。(御父上の転勤による。)後に、短大で被服デザインを専攻され、
御卒業後、オクラホマ大学に入学される。帰国後、都庁の外国人インフォメーションセンター、成田空港で勤務される。
後に、ゲームソフト会社の海外営業部に勤務される。
93年に知人の紹介で海軍で横須賀に勤務していたアメリカ人の御主人と出会い、95年に御結婚。
96年の2月に渡米されて、現在は1歳になったばかりの男の子と3人でワシントン郊外に在住されている。
 

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E-mail :yshane1@concentric.net
 


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子育ての独り言
人に手を差し伸べる心の余裕から
ワシントン紀行 −その1−


(98/8/22 アメリカ・ワシントンレポートより)
 

◆ ”ちょっと、大統領…”
 

クリントン大統領は話題に欠かない人物だな〜と思う。今回のモニカ嬢との関係なんて数多くある話題のなかの一つでしかないと私はみている。まあ、スキャンダラスな話題ということで今回は世界中から注目を集めている訳だけれど、国内、外からは世界の大国アメリカの大統領の格もここまで下がったかという意見が大半ではなかろうか。もっともアメリカ国民のなかには大統領のプライバシーに関わることをいちいちここまで詮索する必要はないでしょう、ってな意見も結構聞かれる。大統領本人も先日のテレビでの国民に対する演説で自分とモニカ嬢との関係を認めてながらも自分のプライバシーを尊重されていないことをちゃっかりアピールしていたりなんかしている。スター独立検察官は捜査に莫大な費用を掛けすぎだから討ちやめたほうがいいだなんて事も言ってたっけ。締めくくりには家族を守るために嘘をついただなんて。

ここでこのテレビ演説の内容について私は意見したい。だいたい、この大統領のプライバシーについてだけど何がプライバシーのなかの出来事なのか、お尋ねしたいところだ。ホワイトハウスのなかでしかもシークレットサービスの連中が大統領の安全を見守っている勤務中にインターンとチチクリあってて何を偉そうにプライバシーの尊厳などと言っておられるのか。スター検察官の仕事があたかも私生活のあら捜しのようなことを言っておられたが本当にそう思ってるならメデタイ男だ。大統領に彼が任命されてから疑惑が後を絶たない事は新聞を読む人間ならだれでも知ってるんだぞ。ホワイトウォーター疑惑、側近の自殺に始まり、海外からの違法献金受け取り、トラベルゲート事件、ジェニファーフラワー嬢との不倫、ポーラジョーンズ嬢へのセクシャルハラスメント疑惑、今回のモニカ嬢との不倫など数々の疑惑と嘘。あまりにも次から次に問題が浮上してくるから国民はこれらの状況に一件落着する間もなく目を回している。スター氏の検察費用がこれだけかかるのもわけないでしょう。モニカ嬢との不倫を一度堂々と否定しておきながら結局認めたんだもの。これまた余計な検察費用がかかっちゃうようなことを自分でしてる。家族を傷つけたことを演説最後に述べてたけど、今更何よ。まるで素直に浮気を自供した事で”誠実さ”を訴えているようでちょっと情けなかったな〜。仕事も出来て家族に忠実な男性は世界中に沢山いるってば。ヒラリー夫人は”傷付きながらも夫を信じてサポートしていく”らしい。たしかジェニファーフラワーとの不倫疑惑が浮き上がったときもテレビのトークショーで”やってないと言ってる主人の言葉を信じてます”と強い妻ぶりを発揮して、結局大統領が不倫を認めた後もヒラリー夫人は今回と同じコメントをしていたっけ。やれやれ、である。アメリカ国民はひょっとしてスケベおやじを大統領に選んでしまったと心のどこかで後悔し始めたのはこのころからかもしれない。こんな騒動のなかで私が唯一同情を感じるのは娘のチェルシーに対してだけ。彼女にしてみれば”全くうちのおやじは…’、と情けないやら恥ずかしいやらの気持ちだろう。これを教訓にしてお父さんみたいな悪い癖のある男性と結婚しないことを彼女に望む私である。