「パソコンで楽しく保健室経営A」
1、保健管理をするには、児童名簿を作ろう。
私が保健管理でずっと使っているのは、「えがお」スズキ教育ソフトと「Lotus1-2-3」米国Lotus
Development Corporation、文書関係は「一太郎」Justシステムです。(現在、Micro
Soft Officeを研修中です。)
さて、保健管理でこれらのソフトを使うためには、まず児童名簿が必要です。それは、児童名に番号をつけて、児童のデータを入力しなければならないからです。現在校に転任が決まった時、前任者から児童名簿をもらい、春休み中に打ち込んだのを思い出します。
名簿作成で挫けてしまう方も多いようですが、キーボードに慣れるためにもがんばって下さい。もし、すでに児童名簿があるのであれば、パソコン導入の絶好のチャンスと言えるでしょう。
2、保健管理ソフトでこんなことができるよ。
保健管理ソフトは、たくさん市販されていますし、使いやすい物を選べばよいと思います。私は、「えがお」を使っていますが、主に欠席管理と来室管理について使っています。来室記録の用紙も入力しやすい形式にしてあります。 欠席や来室のデータは、日々入力するものです。そのため、保健室で扱う最も大きなデータと考えられます。この大きなデータを、瞬時に、正確に、そして私の意図するとおりに、集計してくれる時、パソコンの有り難さをつくづく感じます。
3、大切なデータは、バックアップを忘れずに。
大きなデータを集計し、新たな発見をすることは、パソコンならでは楽しみですが、気をつけたいのはその大切なデータを失うことです。「まさか、そんなことがあるなんて」と思われるかも知れませんが、私自身、何度も機械のトラブルに遭い、悲惨な状態になりました。もっとも、そのおかげで、少しずつ賢くなったようにも思いますが・・・。
パソコンといえども、常に万能ではありません。私は使いこんだパソコンを3台持っていますが、3台とも数回以上修理に出しました。忙しい時に限って、トラブルが起こって慌てることも少なくありません。複数のパソコンを持つことができればよいのですが、そんな贅沢は言えません。そこで、面倒臭いのですが、大切なデータは、フロッピーに保存しておくことをお奨めします。画像の保存はMOでないと保存できないことが多いですが、保健室のデータであれば1年間分くらいならフロッピー1枚で十分可能です。
よく、「財布は盗られても困らないけれど、パソコンを盗られたら明日から仕事ができなくて困る。」と例え話をすることがあります。毎日毎日打ち込んだデータがなくなるなんて、もうお手上げです。データ修復ソフトもあると聞きますが、データを失っても慌てないように日頃から心がけておくことが大切だと思います。
4、Windowsがやってきた。
パソコンを始めて5年が過ぎると、Windowsの時代が到来しました。Windowsの波に乗り遅れないように新たな勉強が始まりました。これを機に、当時発売されたばかりのB5サイズのノートパソコンを購入し、現在も愛用しています。今となっては、時代遅れのパソコンになりましたが、保健管理をするには十分です。
Windowsの学習するのは、頭の切り替えが必要で四苦八苦しましたが、結局「なんだ、随分使いやすくなったわ。」という感想を持ちました。ソフト間のデータのやりとりも簡単になり、処理速度も速くなりました。快適な使い心地です。先に紹介した児童名簿についても、「えがお」「Lotus」「一太郎」の三つのソフトに簡単に保存できるようになりました。最も手こずったのが「Lotus」でしたが、要領をつかんでしまえば、グラフも早くて容易に作成できます。MSDOSに比べれば、随分楽ちんです。
見回せば、校内には、パソコンを生かせる仕事がたくさんあります。生活調べやスポーツテストの集計をかって出たのもこの頃でした。集計表やグラフを提示をしたことで、他の教員とともに分析することもでき、自分自身にとってよい研修になりました。
Windows95になると、一層使いやすくなりました。
では、次回は、Windowsを導入してから新しく工夫したことついて、お話ししていきます。
目次に戻る | 「パソコンで楽しく保健室経営B」へ |