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最近、『お茶』を始めたいということで、検索をかけてこのHPにたどりついて下さった方が多いようで、とてもうれしく思います。で、感想(ありがと)と共に質問をしていただくのですが、よく聞かれるのが、『カルチャーセンターで習うのと、個人の先生に習うことの違いは』ということです。個人で教えている先生はどうやって探せばいいのかわからないし、お金もかかるのかなぁ〜と不安もあるという方が多いようです。
個人の場合、不透明というか、敷居が高く感じられるというのはすごくあると思います。一番確実なのは、知り合いを通じて紹介していただくのがいいと思います。私は、会社の同僚が通っている、これまた会社の近くの教室(個人のお宅でやってる)に行きました。初めはその同僚についていって見学させてもらい、先生とじっくりお話したり、ふくさなどの道具をちょっとお借りしてお稽古をちょこっとしてもらったりしました。それでお人柄にほれて始めようと決心し、次のお稽古の予約をして帰ってきたといった感じでした。何年もたった今も、『お稽古に行く』というより『先生に会いに行く』という気持ちで通っています。とにかく話をしてみるといいと思います。
特に知り合いが社中さんだと、先生の評判や雰囲気とかも前もって聞けますし(これってありがたい。めちゃ厳しかったり、やたら着物や道具を買わせる先生もごくまれにいるそうですし)、時間の融通がきくのかどうか(当時シフト制の仕事だったので)もポイントになりました。
一度個人の先生に通い始めると、やっぱり一生のおつきあいになるといっても過言じゃないので(同じ流派の違う先生にのりかえる・・・というのは心情的によくないよね。引っ越し転勤とかの事情があれば別。)、じっくりと先生のお人柄とか教室の雰囲気を初めに見極めるのがポイントかなって思います。
あとはお母さんや近所のおばちゃん、お友だちなどなど、実際に習っている人にお茶をやってる人がいれば、「興味があるので見学してみたい」と声をかけてみるのがいいかなあ。
長く続けよう!と思えば、個人宅でやってる教室がぜったいいいですよ〜。あとは協会(茶道連盟とか)を調べて、近くの教室を紹介してもらう方法もあるようですね。
それから「行儀作法程度でいいかな」「試しに・・・」ということならカルチャーセンターの1日講座のようなもので様子をみるという手もあります。もちろんカルチャーセンターで本格的に茶会を開いてちゃんとやってるところもあるみたいなので、そこの門戸をたたく手もありますよね。
そんなところでしょうか。私の独断と偏見によるお教室選びのお話でした。(私の場合はこうですよといった補足などがありましたら、メールなどで教えていただけるとありがたいです)
正客(一番上座。床の間のまんまえ)の場所はできるだけ遠慮したほうが無難でしょう。でも、男性だからとか、一番年上だからとか諸々の事情で「どぞどぞ!」と正客に上げられてしまう場合もよく見かけます。やっぱり、その場の雰囲気でこの人が上座につくと場が引き締まるだろうと同席の皆さんに判断された訳だから、あまりむげにお断りするのも、場を白けさせてしまいますよね。そういう時、もしも私がそういうシチュエーションになったら(ないけど)、ううむ、一旦「心得がないもので…」と嫌がるふりをし、「それでも!どぞどぞ!」ということなら、仕方なく「あ、そうですか」と座らせてもらっちゃうかな〜。あとはゆったり、堂々としてればいいです。だってお茶碗なんかも普通ではなかなか使わないような逸品が出てくるまたとないチャンスですよね〜。でも、招く側として、その人を敬う気持ちから「上座へ!」という気持ちもあるのだけれど、逆にお客さまを不安な心細い気持ちにさせるのもどうかと思うので、なるべく「どぞどぞ!」しないほうがいいんじゃないかな〜、とも私は思いますね〜。[top]
茶道を知らない友人がお茶会にお茶を頂きに来てくれた際、待合いで顔面蒼白状態でよく聞かれるのが、「どうやって飲んだらいいの?」ということなんですが、一応「かたち」としての説明はひととおりするけれど、やっぱりその人が美味しく飲むのが一番だと思うので、ポイントとして飲む前にお辞儀をし、お茶碗の正面をちょっと避け、あとは適当にゆっくりとお茶とお茶の雰囲気を味わってくれたら…ということだけ言うようにしています。初めから作法にがんじがらめになってしまっては、雰囲気が充分に味わえませんもんね。[top]