心電図の基礎 その1

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  未熟な左手が作ったペースメーカ関連検定試験の心電図の基礎に関するよりぬきノートです。
左手が、第2回の試験を受けた時に作ったノートと試験問題を元に作っております。
誤りがございましたら、ご連絡下さい。


誘導法と装着部位

誘導法

  心臓の電気的活動を観察する誘導法には双極誘導と単極誘導がある。
双極誘導は2電極間の電位差を誘導し、単極誘導は局所電位を誘導する方法である。
心電図は、電位差が陽性(+)に向かうものを上向きの波形として、陰性(−)に向かうものは下向きの波形として表す。

≪心電図の種類と誘導法≫

標準12誘導心電図モニター心電図長時間(ホルター)心電図
双極誘導と単極誘導双極誘導双極誘導
アイントーベンの三角形

≪双極誘導≫

  標準肢誘導のT・U・V誘導は、右手、左手および左足の2電極間電位差を誘導する双極誘導である。

T誘導 右手(−)と左手(+)の電位差
U誘導 右手(−)と左足(+)の電位差
V誘導 左手(−)と左足(+)の電位差

≪単極誘導≫

  標準肢誘導のaVR・aVL・aVF誘導と単極胸部誘導のV1・V2・V3・V4・V5・V6は、局所電位を誘導する単極誘導である。
  右手、左手、左足を一つに連結させた不関電極(ウィルソンの結合電極)と電極装着部位(+)との電位差を誘導することでVR・VL・VF・V1・V2・V3・V4・V5・V6の波形が得られる。
  さらに、ウィルソンの結合電極を改変したゴールドバーガーの増大単極肢誘導 aVR・aVL・aVF(aは増大augmentedの略)によってVR・VL・VFの1.5倍の振幅の電位波形が得られる。


≪モニター・ホルター心電図誘導≫

誘導法特徴
NASA誘導P波が見易く、基線動揺・筋電図混入しない
CC5誘導V5誘導に類似しており、基線動揺・筋電図混入が少なく、波形が大きく安定しており、ST変化が見易い
CM5誘導V5誘導に類似しており、体位の影響が少なく、安定しており、ST変化が見易い

四肢誘導電極位置

電極装着部位

≪四肢誘導≫

部位右手左手右足左足

≪胸部誘導≫

胸部誘導電極位置
誘導部位
V1 第4肋間 胸骨右縁
V2 第4肋間 胸骨左縁
V3 V2とV4を結ぶ線上の中点
V4 第5肋間と左鎖骨中線上の交点
V5 左前腋窩線上のV4と同じ高さ
V6 左中腋窩線上のV4と同じ高さ
※ 覚え方 : あ(赤)き(黄)み(緑)ちゃ(茶)んのパンツは黒(黒)紫(紫)
        せ(赤)き(黄)ぐ(グリーン)ち(茶)く(黒)ん(紫)

心電図の記録

≪縦軸と横軸≫

  縦軸は、電位(mV)を表し、横軸は、時間(秒)表す。

縦軸と横軸


≪校正波≫

  標準電圧1.0mVmVを回路に入力し校正曲線が何mm振れるかを表示する。
記録感度 10mm/1.0mVを標準感度という。又、心電図の波形が高過ぎる場合や低過ぎる場合には、5mm/1.0mV、20mm/1.0mVに調節する。

校正波


≪紙送り速度≫

  1秒間に記録紙を進める速度を紙送り速度という。
標準紙送り速度は、25mm/秒である。

紙送り速度






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