麻酔・集中医療医学

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  未熟な左手が作った臨床工学技士国家試験の麻酔・集中医療医学に関するよりぬきノートです。
誤りがございましたら、ご連絡下さい。




麻酔医学

全身麻酔

  全身麻酔薬が中枢神経系に作用することによってもたらされ、吸入麻酔と静脈麻酔がある。

≪麻酔の目的≫

  鎮痛、鎮静、筋弛緩

≪吸入麻酔≫

薬剤 : 笑気、揮発性麻酔薬(イソフルラン、セボフルランなど)

≪静脈麻酔≫

薬剤 : チオペンタール、プロポフォール

≪術中モニタ≫

・ 呼吸器系モニタ

パルスオキシメータ、カプノメータ、酸素濃度計、換気量計

・ 循環器系モニタ

血圧計、心電図計、観血的血圧測定、体温モニタ、筋弛緩モニタ、麻酔ガスモニタ


局所麻酔

≪表面麻酔≫

  粘膜表面の麻酔。気管支鏡検査、胃内視鏡検査など

≪浸潤麻酔≫

  限られた範囲に直接局所麻酔を注入し麻酔を得る。歯科操作、黒子取りなど

≪伝達麻酔≫

  神経に局所麻酔を行いその末梢神経領域の麻酔を得る。腕神経叢ブロックなどの上肢手術

≪硬膜外麻酔≫

  硬膜外腔に局所麻酔薬を注入することで得られる領域麻酔。術後の鎮痛、上・下腹部、下肢の手術
カテーテル挿入により持続硬膜外麻酔が可能

≪脊椎麻酔≫

  硬膜のさらに内側にあるくも膜に囲まれたクモ膜下腔に局所麻酔を注入し得られる領域麻酔
使用する麻酔薬量が少なくて済む。カテーテルを挿入することで持続的脊椎麻酔も可能


麻酔器

≪構成≫

  麻酔器は、麻酔器内ガス配管と呼吸回路から構成されている。

≪供給ガス連結部≫

ガ ス ボ ン ベヨーク式締付式とおねじ式
医療ガス配管ピン方式、シュレッダー方式
誤接続防止策ピンインデックス。フールプルーフ

≪気化器≫

  揮発性麻酔薬を液体から蒸気(気体)に換える装置

≪圧力調整器≫

  ボンベ内や医療ガス配管内は高圧であるため、安全かつ安定した供給圧まで減圧調整する装置
供給圧が異常に上昇したばあの安全装置を備えている。

≪麻酔ガス排除装置≫

  余剰麻酔ガスを専用配管で排出する装置。

≪二酸化炭素(炭酸ガス)吸収装置≫

  呼吸器内の二酸化炭素を二酸化炭素吸収剤によって吸収除去する装置

≪ガス遮断安全装置≫

  酸素ガス供給圧が低下し、必要量が供給されなくなった場合、他のすべての供給を停止する。
フェイルセーフのひとつ

≪酸素フラッシュ≫

  特定流量の酸素を流量計、気化器を経由せず直接共通ガス出口に出す装置で酸素流量を点検に使用

≪圧力調整器≫

  ボンベ内や医療ガス配管内は高圧であるため、安全かつ安定した供給圧まで減圧調整する装置
供給圧が異常に上昇したばあの安全装置を備えている。

≪麻酔ガス排除装置≫

  余剰麻酔ガスを専用配管で排出する装置。

≪二酸化炭素(炭酸ガス)吸収装置≫

  呼吸器内の二酸化炭素を二酸化炭素吸収剤によって吸収除去する装置

≪安全機構≫

  酸素流量計の位置は向かって最右端、酸素流量計調節ノブ形状はJISで規定されている。



集中医療医学

一次救命処置(BLS;Basic Life Support)

≪一次救命≫

  一次救命とは、器具、薬剤を用いることなく、救助者の手や呼気を使って行う心肺蘇生法

≪一次救命の流れ≫

  もし、心肺停止患者がいれば以下の手順で救命を行います。
3H・ABCと覚えると良いでしょう

@ H(Hazard)周囲の状況観察(2次災害の防止)
A H(Hello)意識の確認
B H(Help)協力者を求める。119番通報。
C A(Air way)気道確保
D B(Breath)人工呼吸
E C(Circulatin)心臓マッサージ

≪気道確保≫

  舌根沈下や異物による気道の閉塞を解除する方法。
心肺蘇生方の中で最も重要な基本手技である。

舌根沈下防止法頭部後屈顎先挙上法、下顎挙上法
気道内異物除去法ハイムリック法(腹部突き上げ法)、背部叩打法

≪人工呼吸≫

  気道を確保しても呼吸がない場合に行われ、患者に空気を吹き込み、呼吸運動を代行する方法。
通常、口対口(マウス・トゥ・マウス)人工呼吸法が行われる。

口対口人工呼吸法

・ 気道を確保し、鼻をつまむ
・ 大きく口を開いて患者の口に1〜2秒くらいかけて、胸が軽く膨らむ程度に2回息を吹き込む
吹き込む量は、500〜800ml(約10ml/体重1kg)

≪心臓マッサージ≫

  人工呼吸を行っても循環のサインが見らえない場合に、胸骨を圧迫して心臓のポンプ機能を代行し、循環維持を図る。
胸骨圧迫の位置は、胸の真ん中(左右の乳頭の真ん中)で胸が4〜5cm程度沈むぐらいの強さで1分間に70〜100回のテンポで絶え間なく行う。
胸骨圧迫を15(30)回絶え間なく行った後、人工呼吸を2回を行う。これを患者に変化が見られるまで繰り返す。


二次救命処置(ALS;Advanced Life Support)

≪二次救命≫

  二次救命とは、気管やバッグマスク、除細動器などの器具や薬剤を用いた救命処置

≪二次救命処置≫

@ A(Air way)気道確保
A B(Breath)人工呼吸
B C(Circulatin)心臓マッサージ
C D(Drug and I.V.line)薬剤投与と静脈路確保
D E(ECG)心電図モニタリング
E F(Fiburillation treatment)徐細動
F G(Gauge)生体情報計測
G H(Hypothermia)低体温治療
H I(Intensive care)集中治療処置

ICU常備機器

@ 救命蘇生用具
A 気管内挿管、気管切開に必要な用具
B レスピレーター(人工呼吸器)
C 除細動器
D ペースメーカー
E 心電計








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