大統領盗聴記録



その@ そのA

前回の盗聴も大成功に終わり
我々MJ13の株もぐっと上がった感じがする今日この頃
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
MJ13の幹部達は大喜びなわけで・・・、
小躍りしているわけで・・・。
母さん・・サウスダコタはもう冬です・・
今日も35度を越えました。
ミシシッピー川は今日もやる気のないワニでいっぱいです。
『墜落した飛行機の機体がさんらんしています!』とニュースで言っているのは
飛行機の残骸が卵を産んでいるのではない訳で・・・
そんなの見つけたらそりゃビックリマークも付くわけで
そんなのが卵を産んでどんどん増えても片付ける人も困るわけで・・・
そんなニュースを見るたびに不謹慎にも半笑いになる自分が
まるでアブナイ人みたいで嫌になる事もあったりするわけで・・・。
このコーナーも開始早々もうめんどくさくなっている今日この頃です。

第二回目盗聴

プルルルル・・・プルルルル・・・・ガチャッ
「あ〜私だ・・・大統領だが?・・・・・・・おお・・君か。」
「-----・・・・。」
「いきなり用件とは、せっかちだな・・挨拶ぐらいしても損はないぞ?」
「---・・---?」
「・・・そんな事も言ったかな・・。まあ良い・・なんだね?」
「・・・----*****・・---。」
「ああ、その事か。グリーンスパン君に言ったのだがね・・
その案だと大手のトレーダ−は押さえられても、個人レベルでのリスクテイカー
までは規制できないからあまり意味がないんじゃないかと言っていたが・・・。」
「----****----・・・・・。」
「あ、なるほど・・その事についても考えている訳だな。」
「---・・・・・・・。----。」
「フム・・書面でね。書類が完成したらこっちに送ってくれたまえ。
グリーンスパン君にも見てもらってこちら側で検討をしておこう。
もうLTCMの二の舞はごめんだからな・・・。」
「----・・・・。」
「うむ、頼むぞ。」
「・・・・・---・・・・。----?」
「おお、その事なんだが。やっぱりアレはプレーリードッグじゃなかった。
いや、正確にはあれもプレーリードッグなのだが、あれで終わりじゃないと言うか・・。」
「-----・・・?」
「この間、なんか元気がないと言ってただろう?
あの後一週間ぐらいの間にどんどん動きが鈍くなってな・・
ある朝見てみたら丸くなって隅っこで動かなくなってたんだ。
で、次の日見てみたらプレーリードッグになっていた。」
「?・・・・----****。----・・・?」
「うむ、あのネズミみたいなの幼虫だったんだわ。
道理でおかしいと思った。そう考えたら幼虫ぽかったもんなアレ。」
「・・・・・・----・・・。・・・。」
「だから、動かなかったのがサナギ。」
「----・・・・・。・・・・・!」
「は?死んでないって・・・。」
「------・・****。?・・・?」
だから死んでないって!今ちゃんといるもん。」
「・・・----。---。」
それはサナギ!固まってたもん!
「-----****・・・・?」
「え?・・今?なんかまさにプレーリードッグ〜って感じ
まさに草原の狩人ってイメージ。超カッコイイ!」
「・・・・・----。」
「グリーンスパン君にも話したけど、『プレーリードッグが脱皮するなんて知りませんでした。』って言ってた。グリーンスパン君が知らないんだったらそりゃ誰も知らんわ。」
「-----。・・・・・。〜〜・・・?」
ウソじゃないって!動かなくなった次の日にのぞいて見たらこうなってたんやもん。
「----・・・・・・・**?」
「え?抜け殻?SPが捨てたって・・。」
「・・・・・-----!?・・・・・。」
何でやねん!抜け殻は?ってSPに聞いたら
『捨てました。』って言ったんやぞ?
プレーリードッグの成虫がいて『抜け殻は?』って聞いて『捨てました。』って言ったらプレーリードッグの抜け殻に決まってるやんけ!

「----・・・・。」
他の生き物?金網張ってんのに何で他の生き物が入って来んねん!ブルジョワに憧れて上京かっ!?
「・・・---。---?」
SPは抜け殻捨てただけやって!何でSPが俺の犬小屋に他の生き物入れんねん・・・ありえへん事言うな。」
「--・・・・****?」
「へ?ピクルス?ピクルスもう食わないよ?」
「・・・・-----・・・・・?」
「成虫になったその日に、ごほうびにピクルス置いといたら次の日食べてなかった・・。
んでSPにピクルス食べないって言ったら
『肉食になったんじゃないですか?』って言うから・・・トリ肉置いといたら次の日きれいに無くなってたもん。」
「・・・・----?・・・。」
幼虫はピクルス食いました!残さず食べてました!
大体ちょうちょだって幼虫のとき葉っぱで成虫になったら花の蜜やんけ・・
こいつも肉食に変わってん。」
「---・・・・?」
「ん?今?だからカッコイイ。」
「・・・---〜〜?」
「今はな・・・羽根生えてる・・・黄色い羽根。」
「・・・・・・---・・・・?」
「ん?四本足やで?青くてカッコイイ。
いつでも狩りの準備OK!って感じ。」
「------・・・・?・・・・。」
「朝来たときは動いてたんやけどな・・『ジ〜ジ〜』言いながら。今寝てる。
王者の寝っぷりで。」
「・・・−−?」
「へ?鳴き声・・・ジ〜ジ〜って・・・・・威嚇音っぽく・・・。」
「・・・---・・。」
「鳴き声に文句付けんな。そんなのヤツの勝手やろ。」
「----・・・・****?」
「『夜は元気に動いてますよ。』ってSPが言ってた。
夜行性らしい、ご飯も夜しか食わんみたい。昼間はずっと寝てるよ?
仁王立ちで寝てるときもあるよ、オレに近づくと怪我するゼ・・って感じ。」
「・・・---?」
「外?外には出してないよ?だって肉食で襲われそうなんだもん。
SPもなんか最近ピリピリしてる。『噛み付くかもしれないのであまり近づかないでください。』だって。」
「・・---。」
「は?バレる?」
「-----・・・・------・・・・・・・・--?」
アイボじゃねぇ!!        
大体何だ!それ!!?・・・

                   「・・・----。」
                     はぁ?耳?
「----・・・・。---。」
銀色ちゃうて!青やが!!!
                     「・・・・-----。」
                   SONYとか言うな!!
    
「・・・・!・・・-----?」
            日本製じゃねぇ〜!!!!
うるせぇ〜〜!!!          
       羽根生えてるっつってんだろ!
           コノヤロー!!!

「・・・------・・・・・。・・・。」
って言うかお前来い!来て一回プレーリードッグ(成虫)に噛まれろ!!
お前なんか2秒でズタズタじゃ!!

「・・・・〜・・。」
「おう・・ハァハァ・・分かればよろしい。」
「・・・-----。」
「うむ。では書類が出来次第こちらに送ってくれたまえ・・。
一回私のプレーリードッグを見に来る事も忘れずにな。ではまた。」
「・・・。」
「うむ。じゃぁ。」
ガチャン・・・

これが今回の盗聴の全記録だ。
会話の相手は前回の人間と同一人物だと思われる。
前半の会話内容は構成員の誰に聞いてもさっぱりわからない所から見て
趣味かなんかの会話と思われる。
注意すべき点はその後の”プレーリードッグが脱皮する”
という驚愕の事実だ。
その後、MJ13構成員の必死の努力により
なんと成虫のプレーリードッグの貴重な写真を
入手する事に成功した。
なおこの写真を手に入れるために
優秀なMJ13構成員2名がミシシッピーのやる気のないワニの
犠牲になったことを付け加えておく。
プレーリードッグ(成虫)

その@ そのA