骨量チェックを受けてみませんか?
骨密度を測れば骨の状態を正確に診断できます。測定時間はわずか10秒です。
かかとを乗せるだけで簡単に測定できます。当院にてご相談ください。
DXA方式 骨塩測定装置 ヒールスキャンDX-2000
骨が弱ってきていませんか?
女性は閉経を過ぎると(50歳ごろを境に)急速に骨密度が低下し骨そしょう症にかかりやすくなります。男性でも50歳代を過ぎる頃から、骨密度が徐々に減少してきます。

食べ物から吸収されたカルシュウムの99%は骨に取り込まれ、リン酸とむすびついてヒドロキシアパタイトとなり、コラーゲンとともに骨を作っていきます。骨を建造物(ビル)とすると、コラーゲン(繊維状のたんぱく質)は鉄骨、ヒドロキシアパタイトはコンクリートにたとえられます。
このヒドロキシアパタイトの密度が骨量で、骨塩量、骨密度と同じ意味です

骨粗しょう症に関係するホルモンとその作用
女性ホルモン(エストロゲン)骨形成を進め、また骨吸収を抑えます閉経によって女性ホルモンが減ることも骨そしょう症の進行を速めます。男性では女性ホルモンと同様男性ホルモンが骨形成を進めています。
副甲状腺ホルモンは血液中のカルシウムが不足すると分泌され骨吸収を促進します高齢者ではカルシウムの摂取不足により血液中のカルシウム濃度が低下するため副甲状腺ホルモンが分泌され骨吸収が進みます。体内でのカルシュウムの吸収にはビタミンDや副甲状腺が重要な役割はたしています。
カルシトニン骨吸収を抑えますしかし高齢者ではカルシトニンの分泌が低下するため骨吸収が進みます。
ビタミンK2は骨にカルシュウムを取り込み骨形成を促進します
アレンドロネート・リセドロネート・エチドロネートは破骨細胞を不活性化し骨吸収を抑制します。骨密度を増加させ、骨折を予防することが報告されており、安全性についても高い評価を得ています。

骨そしょう症
老化とともに骨のカルシュウム量が減って、ダイコンやゴボウの芯に「す」がはいったように、骨がスカスカになってもろくなる病気です。原因として閉経による女性ホルモン欠如、カルシュウム摂取不足(1000mg/日必要)、運動量減少などがあげられます。
背中が曲がったり、腰痛をおこしたり、ちょっとしたことで骨折したりします。しかも骨折すると治りにくく、『寝たきり』の原因になることもあります。推定400万人もの人がかかっていると言われ、とくに閉経後の女性に多くみられます。
骨粗鬆症の診断基準
脆弱性骨折なし BMD(骨密度)がYAM(若年成人平均値)の70%未満 ・ X線所見で骨粗鬆化あり
脆弱性骨折あり BMD(骨密度)がYAM(若年成人平均値)の80%以下 ・ X線所見で骨粗鬆化の疑いあり
脆弱性骨折とは:低骨量(骨密度が若年成人平均値の80%以下・X線所見で骨粗鬆化がある場合)が原因で、軽微な外力によって発生した非外傷性骨折。−骨折部位ー脊椎、大腿骨頚部、とう骨遠位端、その他

予防
.・ビタミンDを摂る:ビタミンDは、カツオ、マグロ、アジ、レバー、バター、たまご、椎茸などに含まれています。ビタミンDが不足すると腸でカルシウムを吸収できません。
・日光にあたる食物に含まれるビタミンDは、正確には前駆体(プロビタミンD)です。実際に役立つビタミンDになるには、いったん皮下の脂肪組織に蓄えられて日光の紫外線の作用を受ける必要があります。夏なら木陰で30分、冬なら顔や手に太陽を1時間当てるくらいで、1日に必要なビタミンDが十分作られます。
・タバコを吸わない:喫煙は胃腸の働きを悪くしてカルシウムの吸収を悪くする
・アルコールをとりすぎない:
過量のアルコールは
カルシウムの吸収を減らして、排泄を増やします
・ストレスをためない:
過度のストレスは
腸におけるカルシウムの吸収を妨げます
 
      東京都リハビリセンター副院長林 泰史         昭和大学藤が丘病院整外教授黒木良克 
 

骨折を防ぐための日常生活上の工夫や注意点
つまづきそうなものは片づける。
・段差をなくす。
・階段には、手すりや滑り止めをつける。
・風呂場には手すりをつけ、湯船の中には滑り止めマットを敷く。
・暗いところには、足下をてらす明かりをつける。
・家の中では素足、外では運動靴がよい。
・大雨、強風、雪などの日は外出を避け、人混みも避ける。
・重いものを持ったり、運んだりしない