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きものあれこれ

@ きもののお手入れと保存の方法
衿元の汚れ(ファンデーションなど)や汗じみ、雨じみなど気づかないうちに、
しみを作ってしまうことがあります。
そのままにしておくと、お気に入りのきものも台無し。
いつまでもきれいなままで着られるよう、きものをしまう前にはチェックが必要です。

日頃のお手入れ
帰宅したらすぐ、衣文掛にかけて、最低2時間から長くて一昼夜、陰干しをして風を通します。
長く掛けておくと、きものの裾に「ふくろ」が入ります。
しみや汚れがないかを点検して、和紙の畳紙に入れて、覗き穴を手前にして、たんすにしまいます。
きものや帯がビニール袋に入って届いたときは、必ず出して2〜3時間陰干し、改めて和紙の畳紙で包み直します。
きものの種類や色・柄を畳紙の表に書いておくと便利です。きもの・帯・長襦袢など、それぞれ別の畳紙に一枚ずつしまうと、中でずれたり、たたみじわが出来たりしません。

防虫・防腐剤の使い方
防虫剤のナフタリン・樟脳など成分の異なるものを一緒に入れないこと。
金箔や銀箔の使用されているものには、防虫剤を入れると変色する恐れがありますので、気をつけましょう。
また、匂いが強い場合は、前日に衣文掛に掛けておくとやわらぎます。防虫剤のかわりに匂い袋でもよいでしょう。
良い香りがするとともに、虫がその匂いを嫌うところから、虫よけにもなります。

虫干しの仕方
カビ防止のために虫干しは年に1、2回行います。2月の寒干し、7月の土用干し、特に7月は熱気が強いので
ウールには最適です。絹ものは2月頃晴天が2〜3日続いた日に行います。

風通しのよい部屋にロープか竿を張り、裏返して干します。午前11時頃から午後3時頃まで陰干しにします。
帯や小物も干しましょう。
虫干しの出来ないときは、たんすの引き出しを開けておくだけでも効果はあります。


しみ抜き方法
衿や袖口など、油性の汚れはベンジンで取ります。ベンジンで布に含ませて汚れの周囲から中心に向かって、たたくようにします。大切なことは、ベンジンで濡れたところと、周囲の乾いたところに際がつかないようにぼかすことです。高価なきものの場合は、できるだけ早く専門家に依頼した方がよいでしょう。
ドライは2〜3回までにしましょう。洗い張りで水洗いをすると見違えるようになります。