青い海と空、波の音と鳥の声・大三島より No1
 2003年6月10日
  ミカンの花の真盛り,蜜柑の花の甘い妖艶な香りに包まれた夜に、大三島の海辺の古家に、夫婦と犬1匹で移ってきました。そして今、再びテレビ、ラジオ、新聞のない結婚当初の生活に戻り、自然に満ちた、充実した楽しい自給自足の生活を始めようとしています。5月中旬の島は、どこもかしこも蜜柑の花の甘い香りに満ち溢れ、蜜柑の木、花、葉、そして香りが、暗闇の中からしっかりと私達を、歓迎してくれました。 
只今、リフォーム真最中です。(Before&After)
 
      
  
 
 ・待望の網戸が製作完成  
 
畑の開墾が半分完了しました。
  
・台所のリフォーム完成
   
・土間を木工室と洗面所に
  築40年の古家が、転居して3週間経ち大変快適な住まいに変身しました。当初はどこに触れるのもおぞましいくらい汚らしい古家が、築20年のプレハブの滋賀の家より、ずっーときれいになり住み心地良くなりました。建具、柱、廊下を全部洗うと、木の灰汁がとれ、白くなり木の香りがして嬉しくなります。後は、落ちる砂壁を塗り直したり、襖を張り替えたりしたら、見違えるように綺麗になりそうです。まもなく網戸も完成し、海辺からの風が、南から北にすっーと通り抜ける涼しい夏の夜を過ごすのが大いに楽しみです。
 昔の農家の家は、私達が生活するのに、そして働くのに好都合にできており、現在洗濯と、洗面と、木工室に使っている昔の土間(台所)は、大変重宝しています。トイレは、ボットンで水洗にするのに費用がかかる為考慮中ですが、外から直接入れる便利さと、海が見えるトイレは、なかなか乙なものです。
  料理をしながら、洗濯をしながら、畑をしながら,海風を感じ,波の音を聞き、青い海と空、行き交う船を眺められる贅沢を満喫しています。1時間もするとまたたく間に乾いてしまう洗濯物、なぜか洗濯をするのが、大好きになりました。上浦町で色々な面で実践されているEM菌活動のEM菌の薄め液を布団にスプレーして干すと倍ほどふっくらして、座布団から転げ落ちるほどになるとか。そのうち是非、実践してみたいと思っています。
 
 近くの人々が、珍しさからか,何も収穫のない畑を見てか、毎日のように大根、空豆、グリーピース、人参や、苗を届けて下さいます。ダンボール1杯の空豆を食べる経験を初めてしました。洗うだけで皮の剥けるジャガイモの新鮮さ,間引き人参の生で丸ごと食べるおいしさ、湯がきたての空豆やグリーピースの甘さ。そして今でも木に残っている八朔や夏みかんを毎日ジュースにしたり、酢の代わりに使う蜜柑の島ならでは、嬉しさ。
 
 1日でも早く快適な生活を確保する為に、毎日、大工仕事、掃除、畑の開墾と肉体労働生活ですが、一方島ならではの生活を楽しむのも捨てがたく、次々と島の人が声を掛けて下さるので、時を捕らえての海の収穫、畑の収穫、そして野菜苗の植付けと大変忙しくなってしまいます。
 
  
 朝の犬の散歩には、野いちごを集めてジュースに、そして一緒に摘んだ蜜柑の花のつぼみは紅茶に入れると、花がぱっと開いて、みかんの香りが漂い、絶品の花茶が楽しめます。
  裏の倉庫に巣作り中のツバメが家の中を飛び交い、畑の大きな木には、キツツキが毎朝やってきます。
 でも、小バエ、ムカデ、フナ虫が、家の中にたびたび登場、網戸の完成が待ち遠く、夏が恐ろしいです。少しでも生ごみが家にあると、小バエの軍団は、すごいもので、ペットボトルで採集して、防御しています。
  
 「今、雉のヒナを捕まえたから、飼え、綺麗な鳥やし、卵も産むで」と、通りがかりの、見知らぬおじさんが我が家にヒナ2匹を押し付けていきましたが、残念ながら、餌のやり方が分からず、1日で死なせてしまいました。
 
 
家の前の海岸で釣りをする。
 
ニイナという貝
 
ハナと海や山の散歩
 ハナも潮の満引を見極めるように

 みかんのフレッシュジュース
 
 野いちごでジャム作り
 
額に止まるツバメ
  左の写真は、7月からはじまる瀬戸内海を舞台にしたアニメ新番組「カーポ」とかの、プロモーションビデオを撮影しているところです。引越  しして2,3日後、、我が家の縁側と、周りの景色が大変気に入ったので撮影場所に使いたいと依頼されました。
 PS.  堀内邸は、大三島IC(多々羅しまなみ公園)より、車で10分の所です。大三島ICへは、福山駅前もしくは尾道駅前より定期バスで
      30分

      車の場合は、福山西ICよりしまなみ海道に入り、大三島ICで降ります。

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