NO.5
2003.2.13 発行 
座りこみ行動、4週目へ!
 海員ビル前の座りこみ行動もすでに4週目に入りました。この長期にわたる座りこみは、地元の『神戸新聞』も報道するところとなりました(下の記事参照)。
 2/10現在で、座りこみ行動参加者はのべ合計456人に達しました。その特徴は、“リピーター”の方が少なからずいらっしゃること。「お店が成功するか否かはリピーター」と言われますが、この長期にわたる座りこみ行動もその点は同じです。お願いした署名も、続々と到着しはじめました。会社、海員組合に提出する前に控え用のコピーをとっていますが、それが間に合わない状況になり、担当者は悲鳴を上げています。
6日
 大雨と大寒波の先週とうって変わり、今週に入って“座りこみ日和”が続いています。来る日も来る日も続く座りこみ行動を見て、お天道様も同情してくれたのかな……。
 さて、穏やかな天気とは裏腹に、毎日応対している会社の玉城常務さん(海員組合前九州関門支部長)の様子が「最近変よ」。「君らねえ、いつまで座りこんだって何にも変わらないよ〜。やるだけムダだよ〜。上から見ていて、みなさんが風邪を引かないかと毎日心配しているんだよ〜」などと、気色悪い声色でおっしゃるかと思えば、全港湾流の「こら、おっさん!」などの言葉に異常反応して、突如「お前は誰だ!覚えておくぞ!」などと、あの可愛い目を三角にして怒鳴り続ける一幕も。
 玉城さん、自分の身をわきまえてください。あなたはもうあの大労組の大幹部ではありません。不法行為オンパレードのこの会社に、“労務屋”として雇われている身なのですから……。
10日
 この座りこみ行動には、激励や応援座りこみの常連さんがいますが、全国一般恵泉寮支部のNさんもその1人。Nさんは、この日のあいさつで次のように言いました。
 「私は解雇されて14年間たたかっています。みなさんは、裁判や労働委員会で勝っても勝っても、なかなか解決しないので苦しいと思います。この座りこみ行動も厳しいと思います。でも、解雇された労働者が、仲間たちと一緒にこうやって座りこめることがどれほど幸せか。相手にとってどれほど恐ろしいか。私は、この姿がうらやましくてたまりません。」「労働者は絶対に負けない。なぜなら、勝つまでたたかうから。忘れずにがんばってください。」
 そうですね。この座りこみ行動も日に日にすごい行動になりつつあります。そうなると、私たちは何がしかの「成果」が欲しくなり、それが見えないとあせり始める。実際は、追いつめられているのは会社・海員組合なのに、それが見えなくなることがありそうです。
 事態を一挙に解決する力がなくても、お金がなくても、私たちはこうやってたたかえる。労働者は、たたかえる限り負けることはありません。忘れずにがんばりましょう。
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これも座りこみの犠牲者??

 この座りこみ行動で一番長く座っている人は? 正解は、言うまでもなく本四バス分会の被解雇者3人です。雨にも大寒波にもめげずに、彼らは2月10日現在で実に112時間も座り続けていることになります。
 みなさん。当然のこととして、「ずいぶんやつれているのでは」と思うでしょう。ところが、そんな様子がないのです! 某分会書記長などは「座りこみを始めてから、さらに太ってしまいました」(!?)。
 何せ、豚汁、カス汁、甘酒、うどん、ラーメン、豚まん、シュークリーム等と、暖かい差し入れが届く日が増えています。規則正しく弁当を食した上で、この恩恵にも浴する毎日。摂取カロリーが、「座りこみ」という行動の消費カロリーを上回るのは自明でした。
「このまま放置すると、周囲の同情が集まらなくなる」――この3人に、どうやって身も細るような日課を与えるか、作戦本部で思案中です。
神戸新聞
2003年
2月11日