1月20日、「大寒」の日に開始した海員ビル座りこみ行動は、いよいよ2週目を乗り越えました。前号で「これまで厳寒という日はありません」と書いたところ、とたんに天から報復を受けました。2週目初日の27日は終日の大雨。そして28日から30日にかけて、第1級の寒波襲来。
 しかし、座りこみ部隊はこれにひるむことなく、大雨・雪もはね返して行動続行中です。現地激励に駆けつけてくれた仲間を含め、1/31現在で座りこみ行動参加者はのべ合計318人に達しました。

27日
 この日は、朝からザザ降りの雨が終日続き、初めて本格的な雨の洗礼を受けました。しかし、「雨が降ろうが、雪が降ろうが……」という行動提起が徹底されていたのか、「今日はやるの?」という問い合わせはゼロ。「そろそろ打ち切ったら?」という声も皆無でした。覚悟のほどは充分です。
 さて、座りこみ行動では毎日1回、みなさんが集めてくれた「署名」を海員組合と会社に提出し、あわせて東京地裁の「緊急命令」(全港湾と団交しなさい!)に今日は従うのかどうか、回答を求めています。だって、今日も従わないと、罰金がさらに10万円増えるのですから。この日、応対したのは玉城常務でした。玉城さん曰く、「罰金が出ないよう、会社として真剣に検討している。上京(六本木の海員組合中央?)している人もいる。」。
 ところが、話のなかで、この玉城さんは海員組合現役の時に「中央統制委員」をしていたことが分かりました。つまり、本四海峡バス分会の被解雇者3人に対する統制処分(除名)を決定した張本人だったのです。当然ながら「会社に、ワシら3人のクビを切らせたのはあんたやないか」という話になり、本人らの釈明も聞かずに一方的に処分したやり方を非難されることになりました。すると、玉城さんは逆ギレ。「あんたらが釈明を拒否したに違いない。海員組合が『事情聴取した』と言ったらしたんだ!」と、机をたたいて大声を上げる始末。海員組合大幹部の片鱗を見せていただき、その場にいた一同は「こんな組合やったらやめるのも当たり前やで」と納得した次第です。
29日
 この日は、“数年来”という大寒波襲来。もちろん、この冬一番の寒さでした。ところが、神戸支部の支援部隊の顔ぶれを見ると、現地指揮者のN副委員長を筆頭に、たまたま各分会の長老クラスが勢揃い。「“海員ビル前で老人凍死”なんてことにならんか」というみんなの心配をよそに、当人らは「若いモンとは根性の入り方が違う」と怪気炎。言葉どおりに、最後まで座りこみを貫徹されました。脱帽!

30日
 また、例の玉城常務の登場です。
 この日応対した玉城さん、「緊急命令の罰金を逃れる方法は見つかりましたか?」と聞かれて、「あんたらが命令違反だと騒がなかったら、東京地裁も罰金は言ってこないのじゃないの」と涼しげな顔でウルトラCを披露。玉城さん、「半鐘を鳴らすから火事が起こる」という話を知ってますか。そのままですね。
 虫が良すぎるというか、厚顔無恥というか。お人好しがそろった全港湾のみんなは、あ然として二の句が継げませんでした。
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ついに出た!座りこみ行動で初の「犠牲者」!
 

 ついに、この座りこみ行動で「犠牲者」が出てしまいました。1/22に行動に参加したH分会のMさん。長時間にわたって座りこみでお尻を冷やした結果、過去に患っていた「痔」が大出血。それ以来、パンパースをつけてトラックを運転するハメに。