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「大寒」の1月20日
海員ビル前座りこみ開始!
坪根専務:まだ判決文が届いていない?。ちょっと待ったれや。
玉城常務:まだ罰金は出ていない。それが出てから考える。
2003.1.23発行
20日
 2003年1月15日、東京地裁は本四海峡バス鰍ノ対して「全港湾との団体交渉を応諾せよ」という『緊急命令』を交付しました。これを受け、全港湾側は翌16日に会社に対して命令の履行を申し入れ、1月20日にその回答を聞きに行きました。
 応対した坪根代表取締役専務は、「弁護士から判決文が届いていないので、まだ読んでいない」。もしこれが本当なら、判決と緊急命令は遅くとも1月17日には会社側弁護士のもとに送達されているはずで、そのお粗末さにはあきれ果ててしまいます。そして坪根専務は、「担当常務が外出中で、会社方針の打ち合わせもできないから、ちょっと待ったれや」。会社の代表者たる専務さんがこうおっしゃるのですから、私たちは海員ビルの玄関前に整然と座って、返事を待つことにしました。
 午後4時頃になって、玉城常務が帰ってきて全港湾側と応対しました。いわく、「まだ罰金は言われていない、それが出てから考える」。玉城さん!考えたって罰金は消えませんよ。分かっているのかいな。
 この日、午前10時に開いた最終局面闘争通告集会には、60人を超える仲間に参加していただき、集会後の座りこみには、本四分会11人、神戸支部の他分会27人、他労組の仲間3人の計42人が参加しました。初めてお目見えの「8拍子シュプレヒコール」なども盛り込まれて、元気いっぱいの行動となりました。
21日
 この日から24日まで、海員ビル5階のホールで安全衛生の「講習会」が開催されており、全国の船会社から30数名が集まってきました。
 その参加者たちは、ビルの前に来て大横断幕と旗、玄関の階段に並んだ「座りこみ」を見てぎっくり。私たちに、「ここ、海員組合のビルですよね?」と尋ねました。「そうですよ」と答えると、「入ってもいいのですか?」。「どうぞ、どうぞ。あんたたちのビルですから」と親切に案内してあげました。海員組合は、恥を全国に拡げることになりました。
 午後1時過ぎに、この日までに集まった「争議解決を求める署名」を、会社に渡しました。応対したのは吉野労務部長さんで、会社の回答を尋ねると「今日、やっと判決と命令文が届いて、いま読んでいる最中なので答えられません」(!?)。緊急命令が発効してもう5日。すでに最大50万円の罰金となるのに、まあなんと悠長なことでしょう。本四バス分会の参加者は頭に来て、「誰がその金を稼ぐと思っている!」と詰め寄りました。
 この日は、本四分会6人、神戸支部の他分会15人、他労組の激励参加5人の計26人が参加。他労組の仲間3人の計42人が参加。
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 暦の上では「大寒」にあたる1月20日、全港湾神戸支部と本四海峡バス分会は海員ビル(神戸市中央区海岸通)前で無期限の座りこみ行動に入りました。現在3日目に入り、これまでは厳寒というほどではなく、雨・雪にもあっていませんが、夕刻になると底冷えが厳しくなる毎日です。
 座りこみ参加者は、会社・海員組合に対する怒りと熱い闘争心、そして激励に駆けつけてくれる仲間の暖かい応援の言葉と「差し入れ」で、寒さを吹き飛ばしてがんばっています。