「Magical Logical 〜論理は理論と違うんだ!!〜」
第一章 2
鍵を握るのは!?
そして、授業が終わり休み時間。
…、一時間目から散々だったなぁ。
まぁ、自分のせいなんだけど…。
「これで普通?」
とりあえず言ってみる。
「ねぇ、健一ぃ。」
“ぃ”?
「ちょっと見てほしいんだけど。」
「勉強は、ダメだぞ!」
「違うよ〜。これこれ。」
「ん??」
…見てみると、それは小さな紙だった…。
そこには、沢山の数字が書かれていた。
「これは、なんだ?」
「だから、わからないから聞いてるの!」
「そうだったな…。しかし、なんだろうな?」
「……。」
「……。」
この妙な沈黙…。
誰かといて〜。
「よっ!お二人さん!今日もラブラブですなぁ!!」
「ちょ、ちょっと、くーちゃんやめてよー。」
「そうだぞ!」
なぜか、自分が、赤くなるのがわかる。
沈黙を破ってくれたのは、いいが、こういうのもどうかと…。
「じゃあどうしたの?」
「あぁ……。」
容赦ないな。
「ふ〜ん。やっぱり人には言えないことなんだぁ〜。」
「い、いや、そんなことはないぞ。」
「じゃあ言ってみて。」
「いいんだが、ただ……。」
「ただ?」
「なんなのか俺たちにもわからないんだ。」
「は?」
「それが本当なの。くーちゃん。」
「どういうこと?」
「あぁ、これなんだが…。」
僕は、見ていた小さい紙を渡す。
「何?これ??」
「だからわからん。」
「くーちゃんは、何かわかる?」
「わっかりっませ〜ん!」
こ、こいつぅ…。
…そうだな、まずこいつの紹介をしておくべきか。
名前は、安西 久美。
キャラクター的に言うとムードメーカーってやつだね。
まぁ、そう考えると、今のもそうなんだけど…。
春奈とは、はーちゃん・くーちゃんで呼び合ってるみたい。
あと、機械に結構強いってこともあるね。
僕たちは、またしばらく沈黙が続いた。
その間、少し考えてみる…。
しかし、この紙は一体何なのだろうか?
小さい紙に、ただひたすら数字が並べてある……。
まるで何も考えてないかのように…。
いや、規則性は、あるのだろう…。
ただ、それに気づくことができないだけで…。
ん??
ところで、春奈はこれをどこれで手に入れたんだろう?
聞いてみるか。
聞く。
やめておく。