1982年、QUEENが発表した9枚目のスタジオ・アルバム、“HOT SPACE”のラストに入っていた曲。
「何でこの曲なの?QUEENなら他に名曲がいっぱいあるだろうに。‘BOHEMIAN RHAPSODY’とか・・・。」なんて声が聞こえてきそうだが・・・。確かにQUEENと言えば、‘BOHEMIAN RHAPSODY’の他にも、‘WE ARE THE CHAMPION’,‘SOMEBADY TO LOVE’,‘LOVE OF MY LIFE’など、’70年代でも結構名曲が浮かぶ。なのに、なぜ最初にこれを紹介するのか?
早い話が、私が最初に聴いたQUEENの曲がこれだっただけなのだが、そのきっかけが・・・(含み笑)
まあ、それは後に言うとして、この曲について少し述べると、この曲は、デヴィッド・ボウイとのコラボレーションということでも話題になった曲である。スイス・モントルーのマウンテン・スタジオでレコーディング中のQUEENを、ちょうどモントルーで休暇中だったデヴィッドが(うわさによると、麻薬からクリーンナップするため、療養していたらしい・・・。)ひょっこり訪ねたことから偶然生まれたこの曲は、24時間以内で仕上げられ(これについてはデヴィッドが少し物足りなく思っているようだが・・・。)、その時点でのQUEENのニュー・シングルとなった。この曲は、アルバム“HOT SPACE”に先立ち、アメリカ、オーストリア、カナダ、ドイツ、イタリア、そして、オランダ盤の“GREATEST HITS”にも収録された。(当時は日本盤の“GREATEST HITS”にも収録されていたが、CD化の際、“GREATEST HITS”2に収録された)
曲そのものについては、ジョン・ディーコンの印象的なベース・リフ(この人のベースは‘ANOTHER ONE BITES THE DUST’といい、‘BREAKTHRU’といい、ほんと印象に残るベースである。)が心地よく、キャッチーだが、なかなかドラマティックで、また、フレディ・マーキュリーとデヴィッドのデュエットは見事の一言である。
・・・と、まじめに書いてきたが、実はこの曲。QUEENの曲の中で、最も笑える曲なのだ。何が可笑しいのか?実はそれが私にとってのファースト・インパクトなのだが。この曲の1分29秒から1分36秒の部分、歌詞で言うと、「These are the days it never rains but it pours」の後に、フレディが、「イヌノババ、イヌノババ。イヌノババ、ペロ!」と歌っているのだ!犬のババをペロッとなめるのではなく、ペロッと食ってしまうかのような歌いようには、私も爆笑してしまいました。11年前にラジオで初めて聴いたのですが、インパクトきつかった。
・・・とまあ、QUEENを好きになったきっかけがこれで、我ながら苦笑いしてしまうが、興味を持つということは、何がきっかけになるのかわからないものである。今では、QUEENのその他の名曲の方をよく聴いてるけど。
それについては、またいつか語ろうと思う。(ヴァレーリエ) |