
雑感雑念
VOL.8 ALL FOR ONE 〜すべてはイチローのために〜 |
|
本日のメジャー・リーグ・ベースボール、マリナーズーエンゼルス戦は24安打、16得点と打線が大爆発したマリナーズが圧勝。特に3番のイバニェスは6打席6安打の大爆発。今頃になって……と、苦笑したくなるが、素晴らしいバッティングであったことには違いない。
注目のイチローは、7打席立って、6打数4安打1敬遠1打点3得点と、今日も大爆発。(大爆発ばっかりやなぁ……苦笑)安打数はこれで247となり、1920年、ジョージ・シスラー(セントルイス・ブラウンズ…現在のオリオールズ)が記録した257安打にあと10本と迫った。残り試合が10試合のため、1試合に1安打で達成可能という、非常に理想的なペースとなった。
それにしても、この3試合のイチローは途轍もないものを感じさせる。前の試合は5打数5安打の固め打ち。このエンゼルス3連戦で15打数11安打、打率が7割3分3厘と驚異的な爆発力。もう、誰もイチローを止める事はできないと思わせる安打製造ぶりである。敬遠でもしようものなら、ブーイングでは済まないだろう。
しかし、今日の試合を見て思ったのは、チーム全体がイチローの記録達成のために試合をしたことにある。確かに大爆発した打線だが、そこにはイチローに打順を回せと言う気持ちがはっきり見て取れた。大量リードしていても、イチローに回せ、イチローにヒットを打つチャンスを作れと言わんばかりの猛攻。アウトになっても、ダブルプレーは避けろとも聞こえた気がした。チームはすでに最下位確定の状況で注目はイチローの年間最多安打新記録のみ。そのためにチーム一丸となってイチローを盛り立てようとする気概には、観ている自分も同じ気持ちになった。とにかくイチローに回せ、イチローに打順を回せと、TVに向かって叫んでいた。
イチローは第5打席から第7打席まで3打席連続ヒット。第7打席はセカンド内野安打だったが、センターに抜けそうな当たりをセカンドが辛うじて止めた印象だった。実際、キャッチしたセカンドは送球を諦めていた。イチローがさほど、全力疾走をしているわけでもなかったのに、だ。そこには、イチローに敵うわけが無い、と脱帽しているようにも思えた。
残り10試合で10安打打てば、タイ記録。イチローにアクシデント、スランプ、そして、敬遠策が無ければ、260安打を超えることも可能になる。今、イチローの上にいるのが、ジョージ・シスラーのほかに、タイ・カッブ、ロジャーズ・ホーンスビーとすでに、70年以上前に活躍した選手ばかり。イチローは、メジャーリーグ史上、最高の伝説を産み出しつつある。 |
|
|

|