我が心の平井和正

No.3  なぜ『大河小説』しか読まないのか?
 平井和正の作品を読み始めてから12年が経つが、実は平井作品を全部読んだわけではない。きちっと読んだものをあげると、「ウルフガイシリーズ」「幻魔大戦シリーズ」「地球樹の女神」「ボヘミアンガラス・ストリート」「月光魔術團」そして、「インフィニティー・ブルー」である。とはいっても、『ハルマゲドン』全3巻は読んでいない。なぜか手に取る気にならなかったのだが・・・。
 読んだ巻数をそれぞれ見ると、ウルフガイがアダルトも含めて30巻、幻魔が角川文庫版『幻魔大戦』20巻とトクマノベルズ版『真幻魔大戦』15巻。それに、『ハルマゲドンの少女』3巻を入れて、28巻、以下、『地球樹・・・』13巻、『ボヘミアン・・・』9巻、「月光魔術團」37巻、『インフィニティー・・・』が8巻と。まぁ、結構大河な物語を読んでいる。『ボヘミアン・・・』と『インフィニティー・・・』は10巻未満だが。
 こんな状況だから、『死霊狩り(ゾンビ・ハンター)』は持っているのに読んでないし(爆)、『超革命的中学生集団』、『サイボーグ・ブルース』、『アンドロイドお雪』に『エスパーお蘭』も読んだ事が無い。当然、『赤ん暴君』や『ママの性教育(セクササイズ)』も中身を知らない(笑)
 早い話、短編、もしくは3巻程度に終わってしまうものは全く読んでいないのである。『ハルマゲドンの少女』は例外だったが。
 さて、なぜ、やたらと長い(失礼だな、我ながら・・・苦笑)物語は読んで、すぐに終わるようなものは読まないのか?これが自分でも全くわからない。今、この文章を書きながら考えてみたのだが、思いつくまま理由となりそうなものを挙げてみる。

・感情移入が激しいため、そのキャラクターが存在する世界と離れてしまうのが惜しい。
・もともと短編(平井和正に限らず)を好まない。
・単なる不精
・私にとって、磁力が強かったのがたまたま、大河的物語だった。

 と、つらつらと綴ってみたが、どれも正解と言いきれるものとは無い。最後の答えが最も近い気がするが、これとて正確とは自分ではいえない。
 この問題の答えを出すには、もう一度平井作品をきちっと読み直す必要があるだろう。が、7月下旬には「アブダクションシリーズ」が刊行。読みきる時間があるのかなぁ・・・(苦笑)だが、きちっと読んだとき、自分にとっての新発見はあるだろうし、当然見方も若干変わるだろう。その時、自分にとって平井和正とは何か?と言う問いに対して、少しはましな答えを出せるかも知れない・・・。


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