我が心の平井和正

No.4  『ボヘミアンガラス・ストリート』における素朴な疑問(ネタバレ長乱文)
 今回書くのは、素朴な疑問である。課題は『ボヘミアンガラス・ストリート』(以下、B.G.St)。
 「後ろを振り向くんじゃねぇよ!(Don’t Look Back)」と、誰かに言われそうなんだが・・・。でも、オレの聴いてる音楽は、70年代、80年代とLook Backしてばっかりなんだよねぇ・・・。(苦笑)もう、ルック・バック・こんにちは、て、感じで。(そんなこと言うためにネタ振ったのか!?・笑)
 ま、くだらないジョークはこの程度にして。どういう疑問なのか?と、いえば・・・、
今でも私は、たまにではあるが、『B.G.St』を読み返している。私の第2次黄金時代を生み出したといっても良いくらいのこの作品があの時私に与えた感動と動悸、そして陶酔感、あとは・・・なんだっけ?えぇと、ときめきかな?(苦笑)いずれにしろ、何物にも代えがたい素晴らしい体験である。

 で、第7部・“闇の中の螢”(Firefly In The Darkとか言ったら結構ウケたりして。でもなんか、Rainbow In The Darkみたい・笑) において、気になるところがあった。
 この第7部で、コスギ・キョーコが“発熱”するのだが、コスギが発熱した翌朝、円くんと伊福部晶子とコスギが朝食をとった後、いったん、伊福部が帰宅し、入れ替わりに小雪ちゃんがやってきたときの場面である。このときの会話で、小雪ちゃんと伊福部とコスギの誕生日がわかるのだが、(円くんとホタルの誕生日は、第4部・“ランデヴー”で、それぞれ、3月13日、5月27日と書かれている。)小雪ちゃんが、4月22日、伊福部が5月13日、コスギが4月8日とあった。
 最初、伊福部の誕生日を見たとき、「あれ?これ、確か平井和正先生の誕生日じゃなかったっけ?それで、気になるあの娘とか言ってたのかぁ(笑)」などと笑っていたが、その後、「えぇと、何曜日生まれだろう?平井先生とおんなじ金曜日生まれだったりして。」と思って調べたら、木曜日と判明。(『B.G.St』の設定年代を2000年と推定しての話。これについては後述する)だが、同時に、とんでもないことを知ってしまった。あるいはトリビア(些末な事)かもしれないが・・・。

 なんと、カレンダーを見たらすぐわかるのだが、ホタル、小雪ちゃん、伊福部、そして、コスギ。みな、木曜日生まれなのだ。この4人は1982年生まれでみんな、木曜日生まれである。1982年のカレンダーをお持ちの方(いねぇ〜よ!・爆)、確認してもらいたく思う。ちなみに、大上円くんは1983年3月13日、日曜日生まれである。
 これはいったいどういうことだろうか?単なる偶然?それとも、前世で木曜日に生まれようと設定したのか?(複雑笑)それより、なぜ彼らの誕生年を82年だ83年と言いきれるかということについて説明しなければならないだろう。
 まず、『B.G.St』の設定年代がなぜ2000年なのかについて、これは1995年当時、アスペクト社で発行されていた、『NetWorks−ネットワークス−』誌の「ボヘミアン・カフェ」のコーナーであった『B.G.St』の謎解き企画にあったのだが、このときは書店で第6部・“ラヴレター”が発行されていた時点での謎解きなのだが、このとき、東京湾横断橋の名前が出ていた。東京湾横断橋(東京湾横断道路かな。アクアラインね)が開通したのが1997年12月の事。それ以降の話ということで、ここでは1999年と推定していた。ところが、これだと読んでいて、日程にずれが生じてしまう部分があったので、調べてみたら、第8部・“ウィンドウズ”で(あるいはここまで来ないと判らなかったのかも?)「・・・でも、来週月曜日の(五月)八日には、僕たちの試練にも終止符が打たれているはずであり。」(カッコ内は私の注釈)とあった。1997年以降で5月8日が月曜日になるのは、早くて2000年なのである。それから先だとかなり時間が飛ぶ。20世紀の終わりという点でも、2000年の方がしっくりくると推定したのである。(ちなみにこの解説はStalk Forest Group大学錬金術学部人間工学科人間配合学教授のGabriele Stefan Jemenitから聞いた・爆)そこから、誕生日を割り出したら先述したとおりになったのである。

 さて、木曜日生まれだ日曜日生まれだからといって、何か意味でもあるのか?実は少し気になったものがある。古代ユダヤの秘術・カバラと言うものがあるそうだが、その中の運命術・曜術において、それぞれの生まれ曜日の基本運が書かれている。それによると、木曜日生まれの人は、感覚で生きる人とある。また、自分のカンに賭けて「翔ぶ」人ともある。詳しいことはここでは省略するが、両親から舐めるように可愛がられて育つが、心の中には負けず嫌いの精神を秘め、最初はおとなしく成長するも、青春のある時期から突然、自分のカンに賭けて、「翔ぶ」のである。それを通じて、女性の場合はセクシーな魅力を持つようになるとも書いてあった。これが、木曜日生まれの基本運である。
 こう見ると、「あ、当てはまる面があるなぁ・・・。」と思えることが結構出てきた。それもみな、円くんと出逢ったがために目覚めた感覚と言っていいだろう。(あるいは、過去における縁なのか?)ホタルはニューヨークへ「翔んで」画家の道を歩みだし、小雪ちゃんや伊福部もそれまでの家庭を飛び出して、円くんのファミリーに入った。コスギは両親の愛情は受けられなかったが、円くんと出逢ったことにより、再生することになった。
 ま、これらを簡単にまとめると、円くんが彼女達を「女神様」にしたということなのだが・・・。(元も子もねぇ〜!・苦笑)

 では、日曜日生まれの円くんはどうなのか?日曜日生まれの基本運は「闇から光へ」つまり、最初は闇の中にあっても、ある時期以降、光の世界へ導かれるようになるということだそうだ。ただ、円くんの場合は、円くんが彼女達に光をもたらしたとも思えるし、あるいは出逢った瞬間に光が生まれたのだろうかとも思ったりもする。そう考えると、日曜日生まれと木曜日生まれは相性が良いと思える。もっとも、カバラの運命術はえらく細かいところまで示されているから、これだけでは足りないのだが。でも、アウトラインだけでも、これくらい見えるということであろう。

 それにしても、なぜ木曜日生まれか、日曜日生まれかは、私のような凡俗なものには全くわからない。たまたまであるなら、それはそれで良いのだが、結構引っ掛かりを覚えたのでつらつらと乱文をひさびさに綴ってみた。みなさまがどのように思われるか?知りたいなとも思います。

 まだ、書きたいことがあるのですが、それはまた後に回して、ここで止めます。


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