「廃線と廃駅の調査」

第7回 加悦鉄道その2

〜大江山いく野の道の遠ければ〜




[8-2] 後日再訪 加悦鉄道資料館

ゑゐぢ:2002年(平成14年)8月に再びGNG氏とIXE氏と共に加悦駅跡に行きましたよね。

GNG:そうですね。移築工事がどうなったかを見るために。

ゑゐぢ:それでちょっと驚いたんですが、ここ加悦鉄道資料館になっていました。

GNG:そうそう、閑散とした感じの場所にポツンと資料館が建ってました。

ゑゐぢ:資料館は入場無料で、とても親切な担当者様から貴重な情報を得ることができました([6]滝川橋梁 追記部 参照 別ウィンドウで表示)。
また、駅舎の2階には加悦鉄道で撮影された映画のスチル写真が展示されていました。

GNG:どんな映画でしたか?

ゑゐぢ:映画には興味がなかったのでタイトルとか内容は覚えていません。

GNG:我々とは逆に映画を観てからここ(加悦)を訪れる、という楽しみ方もあるわけですね。

ゑゐぢ:ただ後日、KBS京都の「中島貞夫の邦画指定席」というテレビ番組で1969年(昭和44年)の映画「緋牡丹博徒 二代目襲名(明治時代中期の九州の鉄道敷設工事をめぐる任侠映画)」[出演:藤純子(富司純子) 監督:小沢茂弘]を見ているとラストシーンにちょっとだけ加悦鉄道と思われる小型の蒸気機関車と加悦鉄道の社章(=親会社の日本冶金工業の社章)が入った木造客車の走行シーンが出てきます。築堤の上を走っているので、おそらく前回調査の大江山ニッケル工場から野田川駅(旧・丹後山田駅)の間で撮影されたのかもしれません。ただ雰囲気的に駅舎に展示されていたスチル写真の映画とは違うと思います。

ゑゐぢ:「緋牡丹博徒 二代目襲名」は、若かりし日の高倉健や長門裕之も出ています。

GNG:それは豆知識ですね。

追記:読者様の情報によるとレトロなロケーションを求めて、他にも廃線前の加悦鉄道で撮影された映画やテレビ番組が多々あるそうです。

ゑゐぢ:ちなみに写真では自分が説明しているように見えますが、担当者様は白髪の方です。
車両展示はないもののなにせ本物の加悦駅舎ですから貴重です。徹夜でのドライブ旅行で疲労していたので、本物の加悦駅舎でお腹いっぱい、残念ながら今回も加悦SL広場には行けずじまいでした。


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