「廃線と廃駅の調査」

第6回 加悦鉄道その1

〜不良サラリーマン、死の雪中行軍〜



[6] 雪の進軍

IXE:立体交差の先の廃線跡は完全に遊歩道として整備されていました。しかし雪のおかげで地面はまったく見えませんでした。積雪の状態を見ても最近歩いた人はいないようです。こんなところを好きこのんで歩こうと思う人間が私たち以外いるとは思えませんが・・・。

ゑゐぢ:我々はこの後、かなり雪の積もった遊歩道を歩いたのですが、川沿いの築堤で再び風雪にさらされました。地図では宮津線とぴったり併走しているように見えたのですが、実際は5メートル近く離れていて、高低差もあり宮津線を見下ろすような感じでした。意識が完全にもうろうとしていましたが、対岸を軍歌を流しながら走っていく黒塗りの車が幻覚のように見えました。

GNG:そんな車が走ってましたか?あの軍歌は、堤防の下の掘っ立て小屋から聞こえてきたような気がしますが、私は本当に幻覚を見ていたのかも知れません。白いまっすぐな道を手すりにつかまり……ぅぁああああっ!どこまで現実?どこまで幻覚?我々の意識レベルは危険な状態にあったのです!謎の空白。次の写真では帰りの列車に乗ってるんですよ……。


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