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[4] 下山開始
山頂を後にして、我々は山を下りていった。
GNG:下山しながら我々はある目印を探していました。それは高圧送電線(写真1)でした。地形図と比較して現在位置を確認し、ひたすら山道を下るのでした(写真2)。途中、T字の分岐があり、どちらに進むべきか慎重に検討したため、しばらく足止めをくらいましたが、深い草を分け進み、無事に車道にたどり着くことができました(写真3)。
ゑゐぢ:来た道(地形図にはまだ載ってないが、遊歩道として整備されている)を引き返すか、地形図に載っている道で帰るか悩んだのですが、私のモティベーションのおかげで、全くひとけのない、地形図に載っている山道を降りることにしました。武田尾に行くにはかなりの遠回りにはなります。しかし、万が一の時は山の麓に生瀬・宝塚方面へ行くバス(バスの時間がわからないものの)の停留所があると頂上の三角点にあったノートに書いてありました。ちなみに送電線のところで、遙か遠い山を眺める私の後ろ姿をとったのですが、送電線がマンガの効果線のようになっていて格好よかったので、年賀状に使わせてもらいました(写真4)。
IXE:反対側に下山することになり、歩き出したのですが途中一人も登山者に遭いませんでした。朝の人混みが嘘のようです。ますます気分は八甲田山でした。舗装された道が見えたときは生還できた喜びをかみしめました。実は生還への道のりは始まったばかりだったのです。
PSG:僕自身は来た道を引き返したかったのですが、違うルートを通りたいという他の方々の気持ちもわかる気がしたので別段反対はしませんでした。しかし、この時既にかなりの疲労が溜まっていた僕にとっては、眩暈のする選択でもありました。その重圧が、ことあるごとに奇妙な写真を撮らせたりもしていたように思います。