〜第3回調査報告の21年後〜
[12] まとめ
ゑゐぢ:残念ながら、2022年(令和4年)4月11日にJR西日本(西日本旅客鉄道株式会社)より 「ローカル線に関する課題認識と情報開示について」なる文書が発表され輸送密度(平均通過人員)2,000人/日未満の線区について、一定の前提をおいた算出のもと 線区別の収支率などが開示されました。
そして、その中にはかつて鍛冶屋線が分岐していた加古川線の北側区間の西脇市駅(旧野村駅) 〜谷川駅間が含まれてしまいました。2019年(令和元年)度の西脇市駅 〜谷川駅間の輸送密度は215人/日だそうです。
鍛冶屋線は国鉄の第1次廃止対象路線の営業キロが30km以下の盲腸線かつ旅客輸送密度が2,000人/日未満という廃止対象の基準に該当するものの、今後の乗客増加が見込まれるとして第3次廃止対象路線(さらに輸送密度4,000人/日未満に基準引き上げ)まで保留されました。
国鉄末期の廃線基準は路線ごとという硬直的な基準であったため、鍛冶屋線全体では廃止対象の基準に該当する輸送密度1,961人/日であったにも関わらず、野村駅(現西脇市駅)〜西脇駅に限れば輸送密度4000人/日以上でした。
廃線になったのは国鉄分割民営化後であったため、加古川駅〜西脇駅間と野村駅(現西脇市駅)〜谷川駅間で分割されていた運転系統に則した路線の部分的な廃止という柔軟な対応はできなかったのかという点では、廃止承認が成されたのは国鉄分割民営化直前であったためか残念な結果となってしまいました。
東海道・山陽本線の非常時の迂回路ということもあり、実際のところ加古川線の廃線は考えにくいが、万が一加古川線の西脇市駅以北のみが廃線になったとして、西脇市駅止まりの盲腸線となってしまうのであれば、やはり鍛冶屋線の野村駅(現西脇市駅)から西脇駅まで残しておいて西脇駅を終点とする方がまだ体裁は良かった。
GNG:夜型ニンゲンのわたしは、休み明けは寝不足でつらいのですが、最近はなぜか体調がよく足取りも軽い。
9月15日に突発的鍛冶屋線調査で約26km踏破したおかげかも。
その前に準備運動として、西明石で海岸まで往復40分歩いたのでトータル30km。
鍛冶屋線跡には神社やお寺などのパワースポットもあったので御利益があったのだと解釈しておきます。
GNG:訂正) 約26km そんなになかった。だだしくは約10km。西脇市駅から市原鉄道記念館まで片道約5kmでした。
ゑゐぢ:そうですね。26kmのコメントで今思わずグーグルマップのルート検索見ましたよ。西脇市駅から鍛冶屋駅跡往復が約26kmですね。
ただ往復10kmでも大概ですが・・・。
GNG:はい、大概でした。これが思い出の地でなければ、なんの因果で誰もいない小道を小走りしてるのかと。
帰りはホント真っ暗でした。ちょうど車両を撮影し終えたタイミングであたりは真っ暗に。コミュニティバスも終了してました(涙
途中の西脇駅跡の「アピカ西脇」に大阪行きの高速バスもあったのですが、1時間も待つ気力もなく、西脇市駅へと向かいました。
しかし、こんなこと言ったら西脇市民に怒られるかもしれませんが、虫の声がここちよく、真っ暗ですが、山に囲まれ、水量のある川も流れる、適度に田舎感のあるよいところでした。
ゑゐぢ:西脇市は姉妹都市の米国ワシントン州レントン市との間で、中学生使節団や市民使節団の相互派遣をしているそうですが、はるばるレントン市から来られた方々が名の通った観光地にガッカリするよりは、都会過ぎず田舎過ぎない西脇周辺はちょうど良い日本らしい風景だと思うのです。
GNG:鍛冶屋線跡を歩く前にレンタサイクルがないかネットで検索したのですが、見つかりませんでした。今は体力(筋力、持久力)を養うエクササイズのつもりで、当面徒歩で。
GNG:9月に入りRhhを冠する散策を突発的に始めたのは、第一に体力をつけるためです。第二に見知らぬ(一回行ってる)土地の風景を楽しむためです。
しかし目的もなく歩くのはツライのでRhhという格好のテーマを「再発見」した次第です。映画やドラマのロケ地巡りより価値のあるロケ地巡りだと思っています。
半年後か一年後かはわかりませんが、ゴールはもちろん「尾道鉄道」調査ルートを踏破することです。
(註) Rhhとは、廃村と廃線の調査(c)1998 GWWERKSのコードネーム。RhhXは第10回の意味でしたがここではRhhプロジェクトの総称的に使います。
過去13回を振り返ってのあとがき。
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