「廃線と廃駅の調査」

第12回 神々の詩 第3部

〜尾道鉄道〜



[8] (はた)トンネル

GNG(はた)トンネルです。すっかり暗くなって自分がどこにいるのかさっぱりわからない状態です。でも銘板をみると”いま広島県にいるんだなぁ”という実感が湧いてきます。

ゑゐぢ:この(はた)トンネルの手前で、旧国道らしきものが分岐しています。そしてその先には、「(いち)」の市街地であろう明かりが見えています。
トンネル内部には歩道がほとんどなく、数少ないであろう歩行者は、たいてい旧国道を下って行くのか、トンネルの手前に国道を横断するための歩行者用地下道がありました。
鉄道時代と同じく2つのトンネルがあります。新国道は (はた)トンネル(旧7号トンネル)を抜け、わずかな明かり区間をはさみ、すぐに諸原(もろはら)トンネル(旧8号トンネル)を抜けます。

追記1[5]開削(かいさく)されたトンネル(別ウィンドウで表示) の追記同様に国土地理院の航空写真を参照したところ1974年(昭和49年)版では、既に新国道の高架橋の橋脚やトンネルの工事が始まっています。この付近の旧国道にはヘアピンカーブがあるため、1977年(昭和52年)に廃線跡を一部転用した新国道が竣工しています。

追記2御調(みつぎ)町が2005年(平成17年)3月に 尾道市に編入されるまで、(はた)トンネル(旧7号トンネル)と諸原(もろはら)トンネル(旧8号トンネル)の間の明かり区間が尾道市と旧御調(みつぎ)町の境界でした。


←戻る ↑目次へ →次へ
back扉へ

Copyright (c)1998-2025 GWWERKS. All Rights Reserved.