「廃線と廃駅の調査」

第12回 神々の詩 第3部

〜尾道鉄道〜



[5] 開削(かいさく)されたトンネル

GNG:どうやら、いくつかのトンネルは跡形もなく消えてしまったようですね。

ゑゐぢ:3、5、6号トンネルに関しては、幅員の広い車道を通す際にトンネルをつくらず完全に山の斜面を削って開削(かいさく)してしまったのでしょう。ただそういった所では何となく痕跡が残っていますね。
結局、鉄道では石畦(いしぐろ)(はた)間で6か所のトンネルが有ったのですが、それが車道では2か所と廃線跡の1か所だけになっています。車道のトンネルは1984年(昭和59年)3月竣工の銘板がはまっていたので、もしかすると1980年(昭和55年)ぐらいまでは、旧尾道鉄道の(はた)より手前の全てのトンネルや廃線跡が残っていたのかもしれません。

追記:国土地理院の1974年(昭和49年)版の航空写真では、(はた)より手前の廃線跡はほぼ残っているように見えます。ただ1981年(昭和56年)版では既に車道の工事が始まっています。


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