「廃線と廃駅の調査」

第11回 神々の詩 第2部

〜尾道鉄道〜



[2] 木頃川橋梁(きごろがわきょうりょう)かな?

今回の行程では、はじめて川を渡ります。

GNG:今までの経験から、橋から多くの手がかりが得られるのではないかという期待があります。今回も橋の構造などを丹念に調べましたが、何か有力な証拠は見つかりましたか?

ゑゐぢ:「木梨口(きなしぐち)」「遊亀橋(ゆうきばし)」と大きく左にカーブしながらほぼ180度まわった付近で、尾道鉄道の中で最長であった(といっても小さなプレートガーダー3つ)木頃川橋梁(きごろがわきょうりょう)を渡っていたそうです。川岸を見ても痕跡らしいものはないものの、現在の国道橋(きぶねばし)の橋台の真新しいコンクリートの一部から、古いコンクリート構造物が見えているのが気になりました(おそらく鉄道とは無関係)。

GNG:不自然な空き地がありましたね。これを見ですぐに私はピーンときました。これは昔鉄道が走っていた跡に違いない。

ゑゐぢ:やっとまともな痕跡を発見しました。わずかな距離ですが、線路があった築堤の跡ですね。ここから線路跡は右にカーブして、その先で民家にぶち当たって途切れています。廃線上に民家が建っているなんて廃止からの長い年月を感じます。

追記:国道橋の銘板には「ふじいかわ(藤井川)」とありますが、「木頃川(きごろがわ)」は別名(旧名)だそうです。


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