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詩集 名前のないもの 第1章 冬眠 02

不毛の時


逃げてきたのに
のがれられはしない

時はたったのに
だあれもいない

私も世界も
ちっともかわりはしない

暖かい
くらあい
眠たげな所から
思い出のカケラを取って来たのに

もう もどれない

無知の中へと
旅立たなくてはいけない。

不毛の時

(1965.9.17)

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