冬眠 (1965.8〜1966.10)
駄荼懦惰堕 (1967.2〜1968.4)
呪歌 (1968.5〜1968.11)
名前のないもの (1968.11〜1969.3)
拾遺集 (1969.4以降)
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春
瞳の中に焼きつくような五月の真昼に 萌えたての草の上に寝ころんで 何の希望も持たずに見上げると 木は優しい姿をしている こんなに青い空の中にひとつひとつの梢をさらして 木は優しい姿をしている
なんとなく涙がにじんでくるような さやさやとした細枝の先に ちろちろと若葉がつきかけて 木は優しい姿をしている
(1968.5.6)
呪歌