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詩集 名前のないもの 第2章 駄荼懦惰堕 28

ストリップ賛歌


こんなにまでも低俗なボクらに
そんなにまで正直に勤めてくれるのは
あなたがたの生活のためでしかないとしても
やはり美しい
アンモニアの臭いのするうす寒い舞台の上で
あなたがた自身のために踊っているかのようだ
そんなナルシシズムを笑いたい奴には笑わせておけばいい
なんといってもボクら観客の方が矮小なのだから

ほんとうにボクは見上げてしまう
心の中ではこのどうしようもないボクらを軽蔑しているのだろうに
なにがなし家族的なムードを作ってくれる
生命そのものほどに深いあなたがたの心に
ボクのフェミニズムは固定する

(1968.4.18)

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