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詩集 名前のないもの 第2章 駄荼懦惰堕 27

タイムカプセル


ボクのただれた傷口を
トゲのある舌でなめるような
そんなやさしさ

沈没

水の厚みの中で
すきまなくつつまれた
流れることができるのならば
海は広い

腐敗

先ずとけるのは
大脳皮質

防波堤の中にタイムカプセルを埋めて猫を飼おう

(1968.11.4)

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