オーストラリア旅行 2

今回の旅のメーンイベント。インディアンパシフィック号での大陸横断です。

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日 付
写 真

12月9 日

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最長直線区間を示す看板

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直線のレール 地平線まで続く

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機関車

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食堂車

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目 が覚めるとオーストラリアの平原の中でした。おそらく、夜中じゅう、風景にそれほど変化はなかったんだろうと思います。もちろん、夜は全くの暗闇になりま すので、列車からの明りみので線路の周辺が少々見えるだけで、何も見えません。星空を期待して、部屋の明かりを消してみたのですが、雲があったせいか、満 天の星というわけにはいきませんでした。

食 事は、食堂車で取るのですが、たまたま隣り合わせて座ったオーストラリア人が、以前貿易関係の仕事で日本にも行ったことがあるということで、いろいろと日 本のことを聞かれました。その際、ワープロに日本語をどうやって入力するのか聞かれました。日本と取引をしていたということで、ローマ字の存在は知ってい たのですが、同じ音でも意味により異なる漢字を使い分ける必要があるということをご存じでした。その上で、どうやって漢字を選択するのかという質問だった ので、かな漢字変換機能について、簡単に説明をしました。日本では一太郎やWindowsが普及し始めた頃から当たり前のように搭載されている機能ですの で、そんなに気にしたことはなかったのですが、改めて聞かれると、日本独自の技術ということに気づかされました。

さ て、このアデレードからパースに至る間に、全長477kmという世界で最も長い直線区間が存在します。ほ ぼ京都−新横浜間くらい、東海道新幹線全線よりもやや短い距離ということになりますが、全くカーブがなく、真っすぐな線路を走っていくことになります。そ の直線の前後には「Longest straight of railway 477.14 km」という看板が建っていました。実際には、朝食のときに直線区間に入り、夕方4時ごろに抜けたという感じです。

こ の日は、ずっと列車の旅です。この直線の途中、Cookという町で少しだけ停車時間がありました。対抗する列車とすれ違う区間のようです。ここでは、乗客 のほとんどが列車を降りて、周辺を散策しています。列車の中はどうしても運動不足になります。この機会に外の空気を吸って、車窓から見るだけであった赤い 大地を自分の足で歩いてみます。
車内はいくつかのグレードに分かれており、コーチ車両もありますので、食堂車では見かけない人もたくさんいました。
こ こは、大平原の中にある駅です。360度地平線が見渡せるだけでも、日本ではなかなかお目にかかれない景色です。しかも、世界最長の直線軌道の途上ですの で、もちろん、線路がまっすく地平線まで伸びています。普通の駅手はあるプラットホームと呼べるものはなく、線路の上も自由に歩きまわれます。車内からは 絶対に見れない機関車を背景に記念撮影している人もたくさんいます。さすがに、大陸横断列車を引っ張る機関車だけあって、がっしりとして力強さを感じさせ てくれました。
こ の町は、以前はある程度人が住んでいたようで、学校の跡がありました。既に廃校になっていましたが、こんな何もないところで、成長するとものすごく大らか な人間になれるような気がしました。
一 時間ほどで停車時間も終わり、皆が乗り込みます。あまりに広い空間から狭いコンパートメントに帰ると、逆に落ち着いてしまうような感覚になるのは、日本の 自宅が狭いせいなのでしょうか。

日 中は基本的に殆ど変わらない風景を見ながら、コンパートメント内ですごします。海外に来て、何もせずにボーっとしているのはある意味とても贅沢な時間の過 ごし方かもしれません。これまでは、ビーチやプールサイドでボーっと時間を過ごすという経験はありましたが、列車内というのは初めてでした。(アメリカの 国内線で大陸横断してもせいぜい4時間です)

ビー チやプールサイドで長い時間を過ごす時には、かならず本を持参するのですが、今回は、出発直前に手に入れた「危険な歌 世紀末の音楽家たちの肖像」という 本 を読みました。朝食後から読み始めて、Cookでの中断はありましたが、ほぼ夕方には読み終わりました。中南米を旅しながら、たくさんのアーティストとの 触れ合いを綴った音楽紀行です。オーストラリアの広大な大地を見ながら、ラテン系のカルチャーに思いを寄せ、ひとりでインターナショナルな気分に浸ってい ました。

基本的には暇なので、夕食後、食堂車まで写真を撮りに行ったり、グラスワインを飲んだりといった時間も過ごしました。この日は、食堂車では朝・昼・夜と三 食を頂きました。基本的には飛行機の機内食と同じく、セットメニューとなります。昼と夜はメインが選択になっていました。また、お酒は有料です。日本国内 では、トワイライトエクスプレス等、限られた列車にしか食堂車がありません。確かに揺れながらの食事ですので、自席で弁当を食べる方がコストパフォーマン スが良いと思います。しかし、何とも言えない旅情を感じさせてくれます。飛行機でも機内食はでますが、この列車の揺れと食事のための特別の場所が良いのだ と思います。

さ て、この日、二番目の停車駅、「Kalgoorlie」です。ここでは数時間の停車で、有料で簡単な市内観光がありました。

Cookと違って、駅はプラットホームがあり、窓から各コンパートメントが見えてしまいます。自分のコンパートメントの前を通りがかり、カーテンを閉め忘 れたことに気がつきました。特に見られて困るものは置いていませんでしたが、ガイドブック等の書籍類、部屋着(一応畳んでいました)が丸見え状態でした。

駅前から市内観光のバスに乗り込みます。到着したのは、夕食後、既に暗くなっていましたので、あたりの雰囲気はよくわかりません。駅の近くには飲食店らし き店が何建か建っていました。なんとなく、西部劇に出てきそうな木造の建物です。バスは、明るい通りを抜け、町はずれに向かっていきます。ここは金鉱山の 街です。どこに連れて行ってくれるのかは、全く説明がなかったのですが、期待通り、山の方へ向かいます。山と言ってもあまり木はありません。ある程度まで 登ったところに駐車場があり、そこから少し歩いたところに展望台がありました。そこから、巨大な採掘穴が見えます。日本の鉱山と違って、露天掘りです。穴 の底に大きなトラックが見えました。最初は、あまりに巨大で遠近感がつかめなかったのですが、車両が見えてから、改めて採掘穴の巨大さに驚きました。まる でグランドキャニオンを眺めているような大きさです。自然の力ではなく、人間が作り上げた人工の建造物?です。夜だったので、照明がつけられているところ しか見渡せなかったのは残念でしたが、金鉱山ということを考えると人の欲望と執念のようなものを感じました。

バスに乗り込み、市内のスポットを点々と見ていきます。といっても小さな町ですので、後はそれほど見るところもなく、ポイントに近づくとスピードを落とし て車窓から眺めるというだけでした。田舎町ですので、高層ビルも外見に凝った建物や歴史的建造物もなく、アメリカ映画に出てくる田舎町を思い出させるよう な雰囲気でした。駅に戻って、売店で何か記念品はないかと探してみましたが、先ほどみた採掘穴の写真の入った絵葉書がありましたので、買い求めました。

12月 10日 a
ホテルの部屋

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パースの海岸  ぶどうの木

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朝、 目が覚めると、車窓の風景が変わっていました。乾燥した赤い砂漠の大地ではなく、緑のある都会です。ダウンタウンに高層ビルも見えます。早朝、駅に到着し ました。ここは、メルボルンやアデレードと違い、町の中心にある駅に列車が着きました。荷物を持って、さっそくのホテル探しです。とりあえず、ガイドブッ クで目星をつけていたホテルで部屋を確保できました。少しまでは部屋に入れるということでしたので、荷物を預けて朝食を食べに行きました。

インディアンパシフィックの食堂車で豪華なコースメニューを食べていたので、逆にファストフード が恋しくなり、近くのマクドナルドに入りました。パースでの目当てはピナクルスでしたので、ツアーに参加するつもりでした。そこで、現地の観光ツアーの情 報を集め、ホテルに持って帰りました。

ホテルのコンシャルジェで翌日以降のツアー予約を済ませ、この日はレンタカーを借りてドライブす ることにしました。大陸横断をしたといっても、まだインド洋を見ていません。まずは、海岸を目指します。十分に泳げる気温なのですが、行ってみるとビーチ は人はまばらでした。折角来たのだからと、水着に着替えて、インド洋の海水につかってみます。

昼食がわりに海岸沿いの店でチップスとコークを注文し、ちょっと一息。この海岸沿いにリゾートホ テルが並んでおり、滞在するならこちらの方が良かったかなと思ったりしました。

特に、行きたい場所を決めていたわけではないのですが、次にワイナリーを目指します。西オースト ラリアもワインの優れた産地なので、ワインも楽しみの一つでしたが、車で行くといういうのは、あまりに基本的な失敗でした。一滴も飲めずにすぐに退却し、 フリーマントルという海岸沿いの街へ行ったり、町の郊外を走ったりと殆ど一日中ドライブを楽しみました。



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