第13・14話 ジュリエット<V><W>

あらすじ

 遠い昔、フェイがシャオと一緒にいた頃、シャオは、自分もいつか誰かを好きになるのかとフェイに尋ねていた。そう、そのころはシャオはその「気持ち」を知っていたのだ。しかし今のシャオはその「気持ち」を封じられている。それを目覚めさせることはいけないことなのだろうか。フェイは自問自答していた。
 フェイはシャオのためを思って、朋美にシャオに助言を与えるように言ったのだ。朋美は、シャオに、「演じるときに一番必要なものはなにか?」と聞く。朋美はさらに、シャオの役であるジュリエットの気持ちを語る。そして、「今のシャオちゃんはジュリエットの気持ちがわかっているようには見えない」と言い放つ。
 怒られてシャオが落ち込むかと思っていた太助だったが、ますます練習に励むシャオの姿を見て、がんばろうと思うのだった。
 そして、学内公演当日。なぜかシャオは舞台の上にはいなかった。ジュリエット役を降りて、代わりに朋美に就いてもらったのだ。代わってもらうとき、朋美は困惑した。そして理由を聞いた。それに対するシャオの答えは単純明快なものだった。たかしがロミオ役だから…そして、大胆にも朋美にたかしのことが好きかと聞いたのだ。実はシャオは、ジュリエットの気持ちを考えていると、練習中たかしの方をよく見ている朋美のことが浮かんできたのだという。ロミオのことが大好きなジュリエットのように、朋美もたかしのことが大好きなのではないかと…
 ちなみに劇は大成功。演劇部も入部希望者が続出した。
 シャオに話を聞いていたフェイは、最後に、「もしロミオ役がたかしじゃなくて太助だったら、シャオはどうしてた?」と質問する。それに対して顔を赤らめるシャオ。二人の仲は少しずつ、進んでいるようだ。

登場キャラ キ・た・翔(13・14話両方)乎・花・出・ゆ・熱・離(14話のみ)



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