第17話 隠れて守護月天(後編)

あらすじ

 二人がこの中にいると確信してクローゼットのドアを開けたルーアンだったが、そこにいたのは太助だけ。実はシャオは支天輪に戻っていたのだ。別の作戦を考えようとリビングに戻るルーアンとそれについていく那奈。
 遅れてリビングに戻ってきた太助。そこになぜか炊飯器が転がってきた。慌ててそれを隠す太助。その中に離珠がいることがわかったルーアンは炊飯器に陽天心をかけ、離珠をその中から追い出させようとするが、太助の必死の抵抗により事なきを得た。
 ジャマ者扱いされたと怒る離珠と必死に謝る太助。しかし台所に那奈とルーアンが来るとわかった太助はまた離珠に支天輪に戻ってもらう。しかしシャオを支天輪に戻すのを忘れていたことに気づいた太助は、慌ててシャオにも支天輪に戻ってもらおうとするが、シャオのすそを踏みつけてしまい、一緒に倒れこんでしまう。那奈が台所に入ってきたときは、太助がシャオを押し倒すような格好になってしまっていた。
 ここぞとばかりにシャオを追い出すよう那奈に言うルーアンだったが、返ってきた答えは「まあまあいいじゃないですか」というアバウトなものだった。さらに家族だけで話し合いたいからと、逆にルーアンのほうが追い出されてしまう。
 改めて自己紹介をしたシャオは、那奈に思いのたけをぶつける。それに対する那奈の言葉はあまりに無責任なものだったが、反論しようとするシャオを太助が制する。
 …次の日。なんと那奈はアラスカに向けて旅立ってしまっていた。シャオに太助のことを頼む内容の手紙を残して。その手紙を読みうれしくなるシャオと、自分は那奈とはうまくやっていけないかもとため息をつくルーアン。これからもまた3人一緒の生活が続いていくのだ。

 登場キャラ ル・那・離


名セリフ

那奈の答えに対し反論しようとしたシャオを制した太助のセリフ

「確かに…寂しいと思った時もあったけど――今はそんな家族に感謝してるんだぜ? 俺。――だって家族と同じくらい大切な女の子に逢えたから」

 確かにそうですよね。こんな状況でなければ太助とシャオは出会えなかったのですから。ひそかに「あたしは?(泣)」と言っているルーアンがかわいそう(笑)ですが。


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