第15話 温泉旅行は波乱がいっぱい!?(後編)

あらすじ

 出雲とシャオは旅館に戻ってきた。そこで何かをしているたかしたちに声をかける。たかしはそれがシャオと気づかずに受け答えをするが、振り返りやっとそれがシャオであることに気づく。慌てて止めようとしたたかしだったが、一足先にルーアンがプロパンガスに火をつけてしまい、太助は山の向こうへ飛んでいってしまう。
 そのすぐ後に事態に気づいた一行。太助が自分を追いかけてあんなことをしたとわかったシャオは、軒轅に乗ってシャオを探しに行く。
 そのころ出雲は少し前のことを回想していた。シャオは自分は必要ないのかもしれないと感じながらも、自分が初めて選んだ主である太助のそばにいると言う。出雲は太助のそばにいることでつらい思いをしていると言うが、シャオは離れるのは絶対嫌だと言う。それを思い出していた出雲は太助は幸せだなあと思う。
 そのころ太助は自分は不幸だと思っていた。それもそのはず、太助が飛んできた先はガケに向かって突き出している木の枝の上だったのだ。ますます悲観的な考えになる太助だったが、そんなことはシャオにあってから考えようと思い気合を入れ直す。
 その瞬間、乗っていた枝が折れてしまう。間一髪、ガケに捕まる太助だったが、その手も石のかけらと一緒に落ちていってしまう。その時ぎりぎりのタイミングでシャオが太助を救い出したのだ。軒轅の上でお互いの本音をぶつけ合った太助とシャオは、ますます絆を深めるのだった。
 帰りの車の中で相変わらず太助にモーションをかけるルーアン。その時太助の頭に空き缶がぶつけられた。実はそれはやきもちを焼いたシャオが投げたものだった。こうするとちょっとだけ気が晴れるらしい。

登場キャラ ル・た・乎・翔・出・軒


今回の名セリフ

 今回の話の名セリフを一挙公開です。

第14話 太助をひっぱたいた後の翔子のセリフ

「シャオがかわいそうだ! おまえがそんなにバカだとは思わなかったよ!! ――だからシャオが泣くんだ! バカヤロウ!!」

 翔子のシャオを想う気持ちがわかるこのセリフ。友情でここまでできる人はなかなかいませんよ。

第14話 太助に力を貸してくれと懇願されたときのルーアンのセリフ

「――あんたさあ、なんか忘れてんじゃない? あなたはあたしの主様なんだからあたしがあなたの頼みを本気で断るわけないでしょ」

 ルーアン初の名セリフ登場(笑)。このあたりにルーアンの気持ちが若干変化していることが現れています。でもこの後何話かは本気でシャオのことを追い出そうとしてますけど(笑)。

第15話 出雲に太助のそばにいることでつらい思いをしているのではないかと言われたときのシャオのセリフ

「……でも私…太助様と離れるのはもっと辛いから。離れた方がいいのかもしれないって思っただけでこんなに悲しくてこんなに苦しいから――離れるなんて絶対いやです」

 シャオの切ない気持ちが現れているこのセリフ。このあたりから出雲は少しあきらめモードに入ります。

第15話 太助に「俺…シャオが帰ってこなかったらどうしようかと思った」と言われたときのシャオのセリフ

「私は守護月天。月が必ず空に昇ってくるように、私は必ずあなたのところに帰ります。――そして私はあなたの元に帰れることを心からうれしいと思います」

 以前にも似たようなセリフがありましたが、これはその後の独白が非常に大きな意味を持っています。この気持ちの変化は、太助のみならず、周りの人にとってもうれしいことだったのです。


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