このサイトは京都、丹波の綾部市小畑町から発信しています。私の自宅は市街地から約3里(12キロ)離れた農村地帯にあります。きれいなところです。でも他の田舎の地域と同じく過疎化、老齢化が進んでいます。このようなところですから、ほんの最近まで、インターネットの光回線がこの地域に来るとは、まったく思いもしませんでした。また、自分のコンピュータがあまりに遅く、2年ほど前までは、ネットにつながっていてもほとんど使い物にはなりませんでした。しかし、譲り受けたコンピュータによってクロックスピードが30倍ぐらい速くなり、ネットにもほとんど費用が増えることもなく常時接続に出来たことで、まるで大昔の時代から這い出てきて、現代を垣間見たような気分になりました。そして今度のブロードバンド接続です。(私のような貧しいものにとって、少し贅沢なものではありますが、月に全部含めて5000円、まあなんとかなっています。新聞を取るのはやめました。毎朝眠気覚ましにコーヒーを飲みながら読む新聞は捨てがたいものでしたが、別になくても困りません。情報量と質はひょっとすると今の方が高いかもしれません。薪ストーブの焚き付けの確保に少し工夫がいる程度でしょうか。)
貧乏人根性で、つまり、「元を取らなくちゃ」と、接続の遅いそれまでは見ることができなかった動画を探し出しました。(ちなみに、常時接続にしたときはそれが新聞、雑誌やインターネットラジオなどでした。)そうするとありました。かなりありました。60秒や3分とかいうものではありません。1時間程度の長さのとても質の高いもの、3時間続く著名な作家のインタビューなど、名前は知っていても目の前で話しているのを実際に見ることは、考えもしなかったような人がどんどん出てきます。また全く知らない人たちでも、例えばあるシリーズが質が高いと知っていれば、見ると新しい発見があります。とても楽しくなるものがあります。見た後で、「自分は実はこういうことが知りたかったんだ」とか、自分の無知さ加減にあきれたりします。ちょうど、とても良い本を読んだ後の気持ちに似ています。でも、良い本というのものにはなかなか巡り会いません。立花隆のように猛烈に本を読むような人なら別かもしれませんが。インターネットならお金はかかりません。そして検索という強い味方があります。そして何よりも膨大な情報量があります。少し強がりが入ってきたかもしれません。もちろん、このように情報が入れば入るほど、この本を読んでみたい、この映画を実際に見てみたいという気持ちはその分強くなります。そしてそのことは決して悪いことではありません。
このように私がネットで見つけたものの大部分は英語のサイトです。ここでやっと「ネットで英語とは?」という話しになります。空山塾のこのサイトのこちら側半分は英語の実践編と位置づけられるかもしれません。これはつまるところ、インターネット上のお勧めのサイトや特定のファイルなどへのリンクです。私はそれを「英語を学ぶ」、「英語で学ぶ」、「英語で楽しむ」、そして「ツール」の4つに分けてみました。「英語を学ぶ」では、英語の発音、文法、語彙、イディオムなど、通常教室で学ぶような事柄が分かりやすく、楽しく、工夫されて提供されているもの、そして英語を理解する上で重要だと思われる見方などを提示しているものをリストアップしていきます。すでにかなり触れたつもりの「英語で学ぶ」は、私自身の興味が中心にとりあえずはあげていきますが、つまるところ、「英語で学んじゃえばいいじゃないか、一石二鳥じゃん」てことです。自分の興味の範囲に入るものがあれば幸いですし、無い場合も「よし探してみよう」という気になってもらうとうれしいです。「英語で楽しむ」も、とりあえず私が楽しめるものを音楽、映画辺りを中心にやります。スポーツも可能性ありです。アニメやゲームは私の守備範囲には今のところありません。最後の「ツール」は意外と重要かもしれません。テキスト(書いてあるもの)を読み上げたり、オーディオをその内容にあたるものを検索してきて文字を見ながら聞いたりすることも可能です。もちろん、辞書も大切なものになるでしょう。
これらすべては、コンピュータがあり、ネットに接続していることが必要であることはいうまでもありません。でもそれ以外はすべて無料です。ご自分の英語を腐らせずに、活用されること、またこれから学ぶ人たちはより遠くの地平まで飛んで行かれることを祈っています。
それでは、Bon Voyage! よい旅を。