歯列矯正 うけ口 でっ歯 やえ歯
治療前 

治療後 
 歯を噛み合わせた場合、上顎前歯が下の前歯に対し、著しく突き出し、下唇が入り込む。笑うと人なつっこく歯ぐきも見える程上唇がめくり上がり、ひようきんな顔に見えます。口唇を閉じようとすると、口もとがこんもり盛り上がり、動物的な口もとになる。日本人は人種的にも、鼻が高く、顎の先(頤部)が突き出た白人よりも□もとが突き出ているが、黒人のそれよりもへこんでいる。
 今日の美に関する風俗は変化し、髪を染め、顔だちも白人に近づこうとする傾向が強く、側貌感を良くするため、鼻や頤部(オトガイブ)が出せないのなら、せめて口もとをへこましてほしいと希望する傾向がある。
 発音時にも息が漏れ、唾がとびちり、サ行・パ行が不明瞭になると言われ、顔面の外傷の際、前歯が折れたり、抜けたりする危険が高い。
 上顎前突の原因を考えると、顎骨や歯の大きいものは遺伝的素因が強い。一方、口呼吸、指しやぶりや鼻咽腔の疾患のある場合にも後天的な口蓋前突症となってくる。更に奥歯が抜けたり、歯槽膿漏の進行につれて、前突してゆく場合もある。
 治療方針は、へッドギアにより上顎の成長を抑え下顎の成長を促したり、便宜的に歯をまびいて前歯を後退させる治療が行なわれて
います。