■MECHANISM 【 メカニズム 】


1.6A12エンジンについて



6A12エンジンは型名から分かるように、6気筒エンジンです。
FTO以外ではギャランVR−4、エメロード、エテルナに搭載されています。
総排気量が1998ccなので、1シリンダー当たりの排気量は333ccです。
これはフィット等の1.3L4気筒コンパクトカーのエンジンと同じ排気量になります。
シリンダー径が78.4mm、ストロークが69.0mmとなっており、ボア型エンジンである事が分かります。
その為6気筒エンジンでありながら、軽い吹けあがりを実現しています。

V6の2Lエンジンは種類があまり無く、6A12はある意味貴重なエンジンなのかもしれません。
2.5L以上は数多くあるのですが、2L以下ではV6にする意味があまりからです。

ただ、このエンジンをFTOに搭載した事で、なめらかなエンジンフィール、官能的なエンジンサウンドを
FTOに与えています。
FTOの加速が4G63(ランエボ搭載エンジン)やB20C(インテR搭載エンジン)より
良い意味で大人しめなのも頷けます。




MIVEC付き6A12エンジンのスペックを見てみると、
200PS/7500rpm、20.4kgf・m/6000rpmと
かなりの高回転領域で最大馬力、最大トルクを発生しています。
MIVECの切り替えポイントが5500rpm、レッドゾーンが8000rpmであるので、
加速のおいしい部分はほんのわずかしかありません。ちなみにレブリミットは9000rpmです。
またトルクは6000rpmを境に急激に落ちていくので、
一番の加速感を味わうのは5500rpm〜6000rpmになります。
6000rpm以降はシフトアップした際にMIVECゾーンを外さない為の
おまけみたいなモノかもしれません。
5500rpmまではジワジワと加速していき、カムが切り替わってからは
一気に加速していくといった感じです。

次にエンジンサウンドですが、V6独特の甲高い音を出しています。
特に5500rpmを境にエンジン音がガラっと変わります。
MIVECに入ると、まるで軽トラや単車のエンジン音なみに甲高くなります。
その他の可変バルタイエンジンでここまで音が変わるエンジンも無いと思います。

V6エンジンは直4エンジンに比べ、サイズ、重量において不利ですが、
このエンジンをFTOの心臓部としたのは正解だと思います。
パワー云々より、アクセルを踏み込んだ時の気持ちよさはかなりのものです。

MIVEC無し6A12やGSに搭載されている4G93エンジンはどんな感じなんだろうか?


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