グルメ15 グルマン戦線異状あり
「この丸ごとスイカをふつうの千切りにしていたらとても時間がない!」
っつーわけで、カンロくんは
「かつらむき→それを巻く→千切り」の連続技で乗りきります。
もう なんというか、カンロに割り当てられた「それ」は本当にスイカなんですか? と質問したくなるほど、大根をはるかに凌ぐ丈夫さとコンニャクに匹敵する柔軟性を兼ね備えた 最強に丈夫なスイカです。
巻いた後のやつ、体積はアカラサマに減りまくってるし。
はい千切り完了。すごい、ああすごいねー。 デキレースだ! 金かえせ!
残り時間あと1分!
あぁ〜っ! じ、じじ時間が余ったァーッ!
あばばばばばばば こ、ここここれはまさかもしや・・・カンロが千切りを・・・・・・・・・投げたでぇ――ッ!↓





「ああ――っと食井カンロ みごとな鳳凰を作り上げた―――っ!!」
うぇへへへへいっけぇーガルダフェニックスー!シャイニングソードブレイカー!ばっさばっさばっさ、ズガーン、ギュイィーン、ドッカーン

いかん。トリップした。

カンロに割り当てられた「それ」は“本当にスイカなのか”どころか、本当に食べ物なのかどうかも怪しくなってきました。
いや、食べ物なのかどうかとかそんなチンケな問題じゃなくて、さらに上の次元でおかしいな。
現代の科学で可能なのか・・・そう、未来の科学技術の粋を集めた何かとしか思えません。料理まんが?

しかしそれ以上に驚くべきことは、まだこの時点で22ページしか経ってなくて、今回まだあと13ページも残っているということです。
ハハハハハ! 創造神さま あわてすぎ! あわてすぎですよ!

先に合格した3人に遅れて「あこがれの御馳走タワー」に入ったカンロ。
説明的なセリフだなあ。
本当にあこがれていたんですか?
いつのまにあこがれていたんですか?
こんなものにあこがれるものですか?
そこに自分の包丁が転がっているのを見つけます。
「も・・・もしやあの3人の中の誰かがボクの包丁を・・・」
犯人を先に読者にバラしといて「もしや」もクソも無いもんです。


さあ、グルマン・キッズ・レース第二の試練は・・・え? もう「料理」に入っちゃうんですか?
「何キロの重さの鍋まで振れるか対決(振れなければ死ぬ)」とか「パン食い狂争(食えば死ぬ毒入りを避けよう)」とかやんないの?
まぁ打ち切りだからしょうがないですねっ!

そして 料理のお題は・・・・・・

うるせー!!!
あ、ここは別にツッコミどころじゃなかった。でも、なんとなく、ねぇ?
ページの約3分の1もの面積の大ゴマで「たまご――っ!」なんて言われたらツッコミたくもなるでしょ?
え?タマゴが大きすぎる? そんなのゆでマンガでは間違いのうちにもツッコミ所のうちにも入りません。

さて、ついにはじまったグルマン・キッズ・レース第二の試練、卵試し!
しかしスタート直後、カンロは材料を取りに階段を登る際に、醤男に足を引っ掛けられて転落してしまいます。
これを根拠に、カンロは先の包丁試しで包丁を隠した犯人も醤男だと決めつけます。えー!? 何の証拠もないのに!?
でもその決め付けが当たってるのでなんだか余計タチが悪いです。なんだこの狂った脚本は・・・。

そんな感じでカンロが醤男に対する怒りを燃やし 醤男が卵をゲットしているその間に、我夢くんが料理を完成させます。いや、いくらなんでも早すぎじゃないですか?
そしてカンロが階段を登りきったところで内容盛りだくさんの第15話はやっと幕を閉じます。

「た・・・卵がたった1個しかないーーっ!!」
どんな料理対決やねん。
強過ぎる主人公にハンデを与えて盛り上げようとするのはわかりますが。これは無理がありすぎです。
無理があるのは毎度のことですがね。
っつーか食井家!
地下に大量のみそ汁を流したり 辛口ジャワ風カレーの大激流を用意する(次回)余裕があるんだったらメインの材料くらいちゃんとそろえといてください。
力のいれどころがおかしいです。
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