【ウィーンの社交界】
白と金のまばゆいドレス姿の一路夫人登場!退出する夫人の背中に向かって
悔し紛れにキューで突くまねをするサリエリ。
ゆっくりと振り返り、微笑みながら手を差し出す夫人。すごいのは一路さんの眼力!
本当にきらりと光るんですよねえ。ええ、物理的に。(笑)
『何かご不満なのかしら?勝ったのは私。さあ、口づけなさい!お〜ほほ。』と
眼が言ってます。一睨みでサリエリを黙らせちゃいました。(ああ、怖い怖いっっ。)

【ヴォルフの自室】
母親達に結婚を強要され、連れ出されるコンス。ちひろちゃんは、阿知波ママに頭を
はたかれ、いいように扱われています。
この辺はおミソな立場のコンスというリアリティがあって好きです。
(「あんただけが頼り」というのもうなずけます。)

【ダンスは踊れない】
博多楽。酔っ払った悪友達に『姉さんが結婚する。』と歌うシーン。
男女ふたりをまとめてハグするヴォルフ。次にシカさんが『さあこい!』とばかりに待ち構え
ているんですが、あっさり無視して隣のカップルをハグしにゆきます。この時シカさんは
唇をとんがらかしていたように思えるんですが。(笑)

コンスが出て行ったのに気付かなかったと言うヴォルフに対して。
足がもつれて倒れこむシカさん。『あ〜、おまえら〜だあいじょーぶけぇ〜?』
すかさず井上ヴォルフ、『お前の方こそ大丈夫け?お前飲みすぎだっっ!』
(吉野さん、それは実はハプニング?演技プラン?どっち?笑)

【父の愛】
『もういい加減に息子を認めておあげなさい。あなた頑固すぎるわ。』という様子で
話しかける夫人。(一路さんが一番レオポルドを気遣っている感じがします。
【息子の想い】
『何故愛せないの?!』とうなだれるヴォルフに対して、ともよアマデは慰めるかのように
肩を前後に撫でていました。(ともよちゃん、ブラックあまでなのに?珍しい。笑)
【夢魔達の仮面舞踏会】
『乾杯?それとも、Kiss?』ちひろコンスは初めに酒杯を二つともベッドの足元の台に置き、
ボトルを取り上げ、このセリフを言います。そしてすぐに泣き出しそうに顔をゆがめ、夫に
背を向けました。西田さんの時は二人とも客席に向かって立ってましたけど、ちひろちゃん
の時は背を向けていました。抱きしめている立ち位置違うんですね。(加えて。井上君、
ちひろちゃんを押し倒すタイミングがなんか早いぞー!『問答無用!うりゃ〜っ!』って
感じで。笑)
♪謎解きゲーム、僕は得意。.......解いてみせるんだ。♪
博多楽。≪難しくても≫の歌詞がすっぱり完全にとんで井上君真っ白になっていました。

【父の死】
悪夢に飛び起きるヴォルフ。『怖い夢?』と問うコンスに対して、中日では『忘れた。』と
ベッドに仰向けに倒れこんでましたけど、博多ではコンスの肩に頭を乗せています。
ちひろちゃんは井上君の頬に手をやり、自分も頬を寄せつつ、額にそっとKissを
している
ように見えました。(ちひろちゃんも大人になったね〜っっ。)

金の無心に来る母親達に対して、ちひろちゃんの反応はどんどん冷たくなります。
『彼に近寄らないで。』博多楽では恐ろしく静かな低い声。母親達を睨みつけて、夫を背に
庇います。(結婚を強要された時はヴォルフの背中に隠れていたちひろちゃん。コンスの
成長がわかります。)

【ヴォルフの狂乱】
一路夫人の星金。一番キビシイ男爵夫人に思えました。
『さあ、立ち上がりなさい!大人ならば自分の足で立って歩き出すのよ。あなたひとりで。』
(まるで我が子を谷に突き落とす獅子のようですっっ。)

錯乱するヴォルフ。博多ではすがりつくコンスを思いきり振り払っていました。
(突き飛ばされてひっくり返り、悲鳴をあげるちひろちゃん。)
べッドの上で呆然と座り込むヴォルフに近づき、同じ様に泣きながら抱きしめるコンス。
子供をあやすように背中をぽんぽんとたたいています。
いつもは呆然と抱かれるだけのヴォルフですが、博多では初めてコンスの背に腕を回し、
抱き返していました。(泣きながらふたりで抱き合っているのもいいなあ。)

【ダンスは踊れない】
《ちょっぴり〜》のシーン。中日では井上ヴォルフはシカさんの後ろから抱きつき、
その後、まるで猫をじゃらすように顎の下をごにょごにょ。吉野さんも負けじとじゃらし返し。
(君ら何やっとんねんっ。笑。)博多では後ろから抱きついただけ。いちゃついておりません。
やっぱり、リーヴァイ氏に遠慮したのでしょうか。(笑)

コンスになじられ、むっとするヴォルフ。中日では『黙れガキ!おまえに何がわかる!』
と井上君の冷たーい眼が言っています。(幻聴。笑)
今回、おねーさんに唇奪われてもあんまり鼻の下伸ばしてなかったように思えます。
(それだけ作曲に打ち込んでいたからなのか、それで嫁になじられたらむっとするかも。)

ちひろちゃんの《ダンス〜》。ファルセットでやるのかと思っていましたが、地声で頑張って
います。友人達は子供がばたばたしているようと手厳しいのですが、私はキライじゃない
んですよねえ。今は年相応の幼な妻で良いと思うんですが。
ちひろちゃんの抱きつき方(ヴォルフの背に回した手)が結構好きなんです。
離すまい、離れまいと必死で抱きついている感じがするんですよ。(シンデレラの時より
よっぽど【大好き!】と言う感じがします。うんうん、大楽は特に。)
頑張れ!ちひろちゃん!後は人生経験だ!(井上君も色気出てきたのは最近だし。笑)
【レクイエム】
『モーツァルト』と書かれた横断幕。中日楽ではこれがまたちゃんと下に下りてこない。
何度も上下して手にするのですが、その途端に金具のようなものが落ちてきました。
かろうじて役者さん達の頭上直撃は避けられたものの、これはちょっと怖いっっ。


にらみ合うアマデとヴォルフガング。『やってみればいい。僕がいなくても書けるんだろう?』
渚ちゃんの背中がそう言っているように聞こえました。
《レクイエム》の作曲にとりかかるヴォルフ。大阪では必死で書いていましたけど中日では
初めは冷静。そのうちだんだん手の動きが緩やかになり、遂に止まってしまいます。
アマデなしでは、結局何も書けないことを思い知らされるヴォルフガング。

羽ペンを差し出し、天使のように微笑むともよちゃん。(博多座の前方端の座席ではほとんど
役者さんの背中ばかりだったのですが、最後のアマデの笑顔だけはしっかり見られました。
そうなるとヴォルフの微笑みはあきらめざるをえないのですが。あううっっ。)
【ACT 2】
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【カーテンコール】

中日楽。一路さんのコメント。
『私も大塚同様に初参加なのですが、何故か前からずっといるようだと言われます。』
(会場爆笑。)
恒例のヴォルフとアマデの投げキッスの時。いつもはしゃべらないアマデの声を最後にと
いうことで。
『ありがとうございました!』と渚ちゃんの元気なご挨拶で幕。

博多楽。
井上氏…
『初演から日本でこの役をやったのはふたりだけ。中川君とライバルなんでしょとか、
      どう違うのとか、色々比べられまして世間の眼は冷たくて。(笑)
      でも中川君のヴォルフがあって僕のヴォルフがあるんだと思いますし、
      中川君とやれて本当に良かったと思います。』

ちひろちゃん…『公演まで6回しか練習に参加できなくて、二ヶ月もつのか心配でした。』
         
(涙)

高橋さん…
『朝起きた時、緊張で手が震えていまして、「酒の飲みすぎか?!」と思いまし
      たが...。昨日そんなに飲んでないんですけど。(飲んでたのね。笑)』
      
(高橋さんも少し声を震わせておられました。)

ともよちゃん…
『カーテンコールの前から涙が止まりませんでした。井上さんと中川さんと
      49回公演をしました。見守ってくださったキャストのみなさま、オケのみなさま
      スタッフのみなさま、お客さまの暖かい拍手をとってもとっても嬉しく思っています。
      ありがとうございました。』
(ほんとはもっともっと長かったんですけど。)
      ともよちゃんはえぐえぐ泣きながら、それでもキャストの誰よりもしっかりした
      挨拶でした。側で苦笑しながらわたわたしている大人二人(パパと井上君)が
      なんだかオカシイ。(おばちゃん思わずもらい泣きしちゃったよ。)

一路さん…
『博多座さんにはいつもお世話になっておりまして、北島三郎さんと公演回数を
      争っております。(会場爆笑。)今回この作品に出たことで勝ったんですけど。』

山口猊下…(いつものナゾの微笑みと沈黙)
      『皆さんの挨拶を聞いていたら、緊張して(ウソだ〜)ここ数日考えていた挨拶は
      すっかり忘れてしまいました。』
      
その時、ドレスの裾を軽やかに翻し、猊下のかたわらに忍び寄る影がひとつ。
      いきなり左手を猊下の側頭部にあて、右手で『とうっ!』とばかりにチョップ!
      (一路さあ〜んっっ!!何しはりますのおおお〜っっ!)山口さんをいじって遊べる
      のは、若手では井上君、女性では一路さんぐらいではないでしょうか?(笑)

市村ぱぱ…(すっかりお株をともよちゃんに奪われてしまったぱぱ。)

      『この作品で父親役が認められたのかもしれませんが、来年は正月公演でまた
      こちらにまいります。』
(会場から『待っています』の声。)
      『待っていてくださるのは一人か二人....。』
(爆笑。)

続いて中川君、川綱君、木村さんの挨拶。(木村さんと川綱君はうさぎの耳のカチューシャ
を交互につけていました。)そして小池さんとリーヴァイ氏の日本語の挨拶が続きます。

恒例投げKISS】

いつものごとくヴォルフとあまでが連れ立って登場。(ん?あまでがひとり多い?しかも
ちょっと大きい?明音ちゃんが特別ゲスト?)観客騒然!

『おねーちゃん!!』
(←叫ぶ井上君)あまで姿の高橋さん登場!
『これすっごいやりたかったの!♪♪』(高橋さん嬉しそう)
『よく入った(着られた)ねえ。苦しくない?』『ここは苦しくない。(多分胸を指して)』
『ちょっとおねーちゃんかっこいい!再々演は高橋由美子さんで。』
(拍手の嵐)

『ここで(あまでを)おんぶするんだけど。』
と背中を見せる井上君。『あたしはいい。』
辞退する高橋さん。(ともよちゃんをおぶっったあと)
『じゃあ、俺をおぶって♪』
『いや!!』
(←高橋さん即答)

―宴は終わって―

ひゅ〜るり〜ひゅ〜るり〜らら〜♪さ、さみし〜っっ。(もう記憶はちょっとあやふやに
なりつつあるのですが。)おわってしまったあああ。(T‐T)
この作品に関してはほんとにDVDに残して欲しい!もう記録用でもなんでもいいから。
なんと言えばよいのでしょう。私は井上君が好きと言うより、井上君演じるところのヴォルフ
が好きだったんですよねえ。ルドルフも同様。(どう見たって本人さんとは別人。いやしかし
それではやっぱり井上氏が好きということですね。う〜む。)
ファザコンでシスコン、多分マザコンでもあるんでしょうね。愛して愛されて贅沢でわがまま、
自分勝手。皆を不幸に陥れている困ったちゃんな奴。

松さんのコンスの時に思ったんですけど、夫の遺骨を他人に売ったのはまだ愛していたから
じゃないのでしょうか。夫が最後に選んだのは自分自身。妻も子もみんな見捨ててさっさと
自殺して自分一人で逃げてしまった。妻の立場としてはあたしは何だったの!と言いたくも
なります。(愛してた分だけ憎いのではないのかなあ。)だから墓標は建てなかった。
残された者はそれでも生きていかなくてはならない。泣いてる暇もない。
遺骨が欲しいのならくれてやる。これでもう本当にあなたを見なくてもすむ。
あなたはいらない!あなたが先に私を捨てたのだから!(そんな感じでしょうか。)

ひとりひとりにドラマが感じられて楽しいんですよねえ。

―リーヴァイ氏―

友人がリーヴァイ氏の近くの席。とにかく大ウケしておられたとのこと。その度に座席が
揺れたそうです。(笑)言葉がわからなくてもお笑いは世界共通なのですね。
(いやこれだけしょっちゅう日本にこられるのだから、もしかしたらかなり日本語は理解
されてるのかも。)

友人曰く。リーヴァイ氏=癒し系のくまさんだそうです。『カーネル・サンダースは?』
と聞くと『腹黒そうでイヤ!』とのこと。(爆笑)

再演が待ち遠しい〜!!