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Red Headed Gang (Quest and Girl Companion)

第九話:対決

前回までのあらすじ
Kvatchの北へとたどり着き
赤い髪の集団の本拠地であろう場所の捜索に入る
ようやく城を発見した3人は中へと乗り込んでいった
幾多の戦いを乗り越え地下牢へとたどり着いたが
道はそこで途絶えてしまう
不信な壁の奥に隠し通路を発見した3人は
意を決して通路を進むのだった

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隠し通路を進む3人



「隠し通路だなんて・・・絶対この奥に何かありそう・・・」
「そうですね、気を引き締めて行きましょう」
「きょろ、きょろ」

Tomanはこの奥に幽閉されているのだろうか
神秘の石を手に入れようとするDogoはコノ奥にいるのか
だが、通路自体に人の気配は無い

ふと奥に扉が見えた

「この扉の向こうに・・・」
「あっ」

扉の前で人が倒れているようだ
近寄るにつれて、おびただしい量の血痕も見えてくる



「そ・・・そんな・・・」
「・・・」  [・・・」
「ど・・・どうして・・・」

血痕の中に横たわっていたのはTomanだった

「ゆるさない・・・絶対ゆるさない!!」
Ceciliaは奥の扉へ向けて走り出す

「Cecilia!1人で行っちゃ危険よ」
Aisha、Ramyも、Ceciliaの後を追う

扉の先は異様な雰囲気だった
数多くの炎に照らし出された内部に
1つの影が見える

「ふふ、お前はTomanの娘だな・・・」
「あなたが・・・あなたが・・・」

「お前も父の元へ連れて行ってやろう」
「ゆるさない!!」

「おっと、神秘の石は持ってきてくれたのかな?」



Dogoに剣を向けるCecilia
AishaとRamyもDogoへ向かおうとするのだったが

「な・・・なによ・・・」
「うわ、うわ」
2人はDogoの仕業なのだろう、金縛りのように動けなくされてしまう

「やあーー」
剣を振りかざすCecilia
しかし、力の差は歴然だった
Dogoの一撃を受けCeciliaは
力尽き、倒れてしまった・・・

「Cecilia〜」
「!!!」

DogoはCeciliaが石を持っていないと知ると
Aishaに向かってきた

「ふふふ。石を渡してもらおうか」
「よ、よくも・・・」

「なんだ?楽しませてくれるのか?」
「よくもCeciliaを〜」

動けるようになったAishaは剣を抜きDogoへと斬りかかる

怒りに任せて飛び出すAishaだったが、軽くあしらわれる
「ぐはっ・・・」


後方に吹き飛ばされるAisha
「何だ、他愛もない」

「Aisha〜〜」
後で動けないままのRamyが叫んでいる
男の後ろではCeciliaが倒れている
今、コイツを倒さなければ・・・
倒す、倒す、絶対に倒す
ふらつきながらも、剣を握りなおしたAishaは男へと斬りかかる



「うーーーなめるなーー」
「なんだと!」


怒涛の勢いで攻め立てるAisha
「ぐあっ」

魂が増えているらしき男は再び立ち上がり襲い掛かってくる



「このーこのーーー」
怒りの化身のように男を斬りつけていくAisha



いくつかあったであろう魂はもう無くなったのか
男はようやくその場に崩れ落ちた
「うわーうわーー」
崩れた男に尚も剣を突き立てようとするAisha

「Aisha・・・もう、もう終わったって」
ようやく動けるようになったRamyがAishaを止めた



「く・・・」
倒れているCeciliaの駆け寄るAishaとRamy
「う・・・うぅ・・・」
「お姉ちゃん・・・」

Dogoが持っていたメモを見つけたRamyは
それを読んで唖然とする

Dogoは赤い髪の集団のボスで神秘の石を手に入れ世界を我が物にしようとしていたこと
目的は石を手に入れる事だけにとどまらず、Tomanの仲間を殺害したということ
そして、TomanだけでなくCeciliaも殺し、Ashalley家を皆殺しにするつもりだったということ
(訳は大体あってるんぢゃないか?ということ)

「Ceciliaを誘き出し、殺害するのも目的だったっていうのー??」
「う・・・うん」

「Ceciliaが何をしたっていうの?こんな石ならくれてやるわよ」
「Aisha・・・」

「そうか・・・」
「え?」



Ceciliaの傍に、ひざまづくAisha


「・・・ねぇ、Ramy・・・」
「・・・なぁに?・・・」

「・・・いいよね?」
「あっ・・・うん!」

Aishaはゆっくりと目を閉じた