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Red Headed Gang (Quest and Girl Companion)
第十話:帰還、そして・・・
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「あれ?わ、私生きてる?」
Ceciliaは立ち上がった
傍にはDogoが倒れている
「帰りましょうか・・・」
「Ceciliaお姉ちゃん帰ろう」
「え?ええ・・・」
城から外に出ると、辺りはもう夕暮れだった
お父さん・・・私、ひとりぼっちになっちゃったよ
帰り道、城に振り返るCecilia
AishaはCeciliaに言葉をかけることが出来なかった
もっと慎重に行動すれば、結末は変わっていたのではないか
Tomanさんを救う事ができたのではないか
「スグに暗くなっちゃうから、急いでSkingradへ戻りましょう」
冗談を言いつつ駆けて来た道を、言葉もなく進んでいくAisha
それが、Skingradへの帰路で唯一Aishaが発した言葉だった
自責の念から、1人になったという悲しみから
2人の心中は違えども、AishaとCeciliaは言葉を発する事もなく馬を走らせる
そんな重い空気をかき消すように
RamyがCeciliaに声をかけた
「お父さんは残念だったけど、Ceciliaお姉ちゃんが無事でよかったよ」
「Ramyちゃん・・・」
「Ramyはね、AishaもCeciliaお姉ちゃんも大好きだよ」
「ありがとう」
「また今度、どこかにお出かけしようね」
「ええ、お出かけしましょう」
「あっRamyちゃん」
「なぁに?」
「あの・・あのね・・・」・
Ceciliaは、城の地下での事を覚えていない
確か自分はDogoに倒されてしまったのではないか
・
・
・
・
Ceciliaはようやく何故自分が生きているのかを知った
そして、AishaがCyrodiilにいる境遇も・・・
Aishaはひとりぼっちだったけど、Ramyがいるから1人じゃないんだよー
Ceciliaお姉ちゃんも、Ramyがいるからひとりぼっちじゃないんだよー
SkingradのCeciliaの家に戻ってきた3人
「Cecilia・・・あの・・・ごめんなさい」
入るとすぐAishaは言った
「何を言うんですか・・・私がお礼を言わないと・・・」
「で・・・でも・・・」
「ありがとうございました。あの石を私に使ってくださったんですね」
「・・・」
「あ、そうそう。Ramyちゃんとまたお出かけしようって話をしていたんです」
「どこかに行くときは連れて行ってくださいね」
「え?う・・・うん」
2人の横でRamyは満足そうだった
AishaとRamyはSkingradのAisha邸へ戻る
家へ向かう途中AishaはRamyに振り返る
「ねぇRamy・・・」
「どうしたの?」
「・・・私・・・Tomanさんを・・・」
「Ramy、今のAisha嫌いだよ」
「え?」
「Aishaはね、変なこと言ってないとダメなんだよ」
「変なことって・・・」
「でね、Ramyが魔法撃とうとすると前に出てきて背中に当たるんだよ」
「Ramy・・・あんた私を狙ってる訳ぢゃないでしょうね〜」
「さぁねー」
「こらっ、Ramy」
「ははは、いつものAishaに戻ったー」
「・・・そ・・・そうね。ありがと、Ramy」
「もうAishaはRamyがいないとダメなんだから〜」
次の朝
Ceciliaの家に遊びに行くというRamyにたたき起こされるAisha
「ほらーもうお昼になっちゃうよー」
「わかった、わかったから」
Ramyが元気よく玄関から飛び出す
その後を追うように出て来るAisha
Aishaは、ふと空を見上げた
今日もいい天気だ
空は青く、たなびく白い雲
その中を鳥が群れを成して飛んでいた
まるで、CeciliaとAishaが出会った朝と同じように・・・
おしまい