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太陽から船の位置を求める方法(5) |
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太陽から船の位置を求める方法(その5)です。 航法計算の話しをしていたので、ちょっと間があいてしまいましたが、つぎはメリパスの説明します。 なぜ正午の高度測定のことをメリパスと言うかというと、「子午線通過」という意味の英語「Meridional Passing」を略しているのです。 この時の準備としては、 (1) 正確にわかっている位置(モーニングサイト時の推定位置) (2) その位置から現在までの船のコース、ログ (3) 正午の推定位置((1)および(2)から求める) を調べておきます。 (メリパス時は正確な時刻は必要ありません。メリパスでは太陽の南中高度を測定するので、時刻は地方視時で12時と決まっています。 逆算すれば世界時が求まります。) そして、ちょうど太陽が南中する時の高度を、六分儀を使って測定します。 以下は実際のメリパスの時の計算です。(少し長くなるので、今回も準備段階までです) (1) 1/27 0910: 31-01.7N 137-47.5E (2) コース: S39E(141゚) ログ: 170.3miles (3) 正午の推定位置: 30-29.3N 138-18.0E(中分緯度航法により計算) さて、モーニングサイトでもメリパスでも推定位置を準備すると書きましたが、実際には測定した後に、その時の値を船橋で聞いてくるのです。(^^; また、南中高度の測定のしかたですが、これは結構難しいのです。 モーニングサイトでは、ある時刻での高度を測るわけです。したがって、個人個人の高度測定の測定誤差はあったとしても測定時刻は同じです。 しかし、南中時はそうはいきません。 南中時刻は、計算では何時何分と出してはいますが、計算は推定位置で求めているので、実際にはいつになるかわかりません。そのため、その予定時刻の2〜3分前から六分儀で太陽の高度を測っていて、一番高度が高くなった時(下がった時の一瞬手前)の値を測高度とします。 実習生何人もで測っているとおもしろいもので、測高度を測り終えるとその後の計算のために教室へ戻るのですが、そのタイミングが結構バラバラなのです。 太陽の南中時刻がそれぞれ違うわけではないので、個人個人の測定誤差(測定時刻&測定高度)なのでしょう。(^^; <つづく> |
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