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太陽から船の位置を求める方法(2) |
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太陽から船の位置を求める方法(その2)です。 前回の説明では実はわかりににくかったんじゃないかなぁと、自分で思っちゃったもので、もう一度簡単に説明します。 まず、私が学校や練習船で学んだ方法は、 「ある推定位置から、天測によってその実際の位置との誤差を出し、位置を正確にする。」 というものです。 したがって、 A.まず確定された位置がある。(...ことが前提です。) B.船のログ(針路と距離)から天測する時の推定位置を求める。 C.天測をして、推定位置からの差を求める。 推定位置が現在の位置と異なっている場合には、当然ある時刻に見える星や太陽の位置とは ズレが生じますので(もちろん測定誤差もあります(^^;)、それが差となって表われます。 D.その差から推定位置を補正し、現在位置とする。 という順序になります。 船では位置を求めるのは、その日の「正午」と相場が決まっています。(もちろん、いつでも位置を知っているにこしたことはないのですが、少なくとも、「正午」の位置は必要なのです。書類上の問題(?)かな?) しかし、正午の位置の確からしさを高めるためと、時刻改正の必要上、8時すぎにも太陽を測定します。(実習のために7時頃にもしたりしますが・・・) 8時すぎの場合(モーニングサイトと呼びます)は正確な位置を求めると言うよりは、推定位置から大きく離れていないかの確認と、正午に位置を求めるための準備です。 実際に位置を求めるのは、やはり正午です。(正午に位置を求めることを「メリパス」と呼びます) では、まずは、モーニングサイトを説明します。 準備としては、 (1) 正確な時刻(クロノメータ) (2) 正確にわかっている位置 (3) その位置から現在までの船の針路(コース)、進んだ距離(ログ) (4) 推定位置((2)および(3)から求める) を調べておきます。 そして、正確な時刻の号令に合わせて、六分儀を使用して太陽の高度を測定します。(**1) ではモーニングサイトの時の計算です... 少し長くなるので、次回にまわします。 <つづく> |
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