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オークランド〜東京(3) -- ひょこりひょうたん島 |
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グアム島が見えて来ました。 ここからはほぼ島づたいに日本に帰ることができます。 グアム、ロタ、ティニアン、サイパンと2〜3時間毎に島が目に入る。 視界360度全て水平線というのは、それもやはり素晴らしいし、気持ちのいいものではあるが、何か物足りなくさみしくなることもある。島が、緑が見えるということがどんなに素晴らしいことか! サイパンから硫黄島のある火山列島に向けて針路をとると、40時間弱また島が見えなくなります。 そして、ここで次に実習する船の発表がありました。 大学4年間で卒業するものは、この船が最後で卒業しますが、船の免許をとる者や、就職が半年遅れてでも帆船に乗りたいと思う者は、次の乗船実習科で6ヶ月の帆船実習に進みます。 その帆船実習の時の、乗船する帆船の名前が1人ひとり発表されたのです。 運輸省の練習帆船には日本丸と海王丸の2船があります。 日本丸は1984年に建造されたばかりの新船、それに対して海王丸は昭和一桁生まれのおばあさんです。 |
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そして、海王丸はこの年を最後に引退が決まっています。 それぞれの思いを持って、発表を聞いたのでしょう。 私も帆船実習に進むことにし(今は海とは全然関係のない普通の会社員ですが)、次の船は日本丸と決まりました。 さて、星雲丸が日本の経済水域に入り、まず火山列島。 1989年3月5日朝8時、南硫黄島を通過しました。 なんとも「ひょこりひょうたん島」のようなまぁるい島でした。 硫黄島はワッチ外で寝てたので見えず、次のワッチで北硫黄島を通過しました。 南硫黄島ほどでないにしても、やはりまぁるい島。 この日の夕方、母島に到着。父島を通過し、21時半に西ノ島をレーダーで捕らえて徐々に東京に向かいます。 |
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