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神戸〜ポンペイ(2) -- マイクロネシア連邦 |
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神戸からポンペイまでは航海計画で約7日。 はじめの4日間は曇りがちで、天文航法どころではなかったのですが、そのあいだに少しポンペイと天文航法についてお話します。 |
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まずは、ポンペイ。(昔はポナペといって、日本の遠洋漁業基地でもあったと聞いています。) 国名はマイクロネシア連邦(またはミクロネシア連邦)といって、4つの州からなっています。 州は、ヤップ州(ヤップ島が中心)、トラック州(トラック諸島が中心)、ポンペイ州(ポンペイ島が中心)、クサイエ州(クサイエ島が中心)の4州です。(**1) 首都のあるポンペイ島の位置はおよそ北緯6度、東経157度。 グアム島から東南へ約1500kmのところにある島で、第2次大戦後にアメリカ合衆国の統治国となり、私たちの訪れる3年前(1986年)に独立を果たした国です。 詳しくはまたお話します。 そして、天文航法。 六分儀を使って太陽や恒星、時には惑星の高度を測定し、船の位置を求める方法です。私たちにとって天文航法は、この時の航海が初めてのことなので、船の位置の計算に電卓の使用が認められていませんでした。 しかし、これらの計算には三角関数を多用するので、計算表を使わなければ答は出ません。 |
![]() (出典: フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia)』) |
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そこで使われるのが「米村(ヨネムラ)表」です。 これは、正式には「高度方位計算表」といいますが、考案者の名から「米村表」と通常呼ばれます。 この表は「天測計算表」に掲載されている表のひとつで、「天測暦」とともに天文航法には欠かせない本です。 が、ここでは「米村表」での求め方を紹介しても仕方がないので、一般的に電卓を使用した方法(即ち公式などを紹介すること)でお話したいと思います。(**2) |
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