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長期実習-国内編(5) -- 三河湾投錨訓練


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東京からは千葉県の館山、愛知県の三河湾(蒲郡沖)に錨泊した後、神戸に向かいました。
館山錨泊はお約束もので、東京出港後はだいたいここにきます。
三河湾では操船実習のために4日間錨泊しました。

今までの実習では当直航海士の代わり(サブワッチ)をすることはありますが、船長の代わりをすることはありませんでした。
船長が船を操船する時は、岸壁に離着岸する時と、錨を入れる時です。
さすがに離着岸の実習などはできませんが、投錨の実習は可能です。

そこで三河湾です。
ここで投錨するための操船実習を行ないました。
いろいろな役をする中で、船長の役をすることもありました。
一度投錨すると次の組にかわり、その時に次の投錨地を実習生で決めます。
そして、そこを目指して錨を抜き、目標の場所に錨を入れるまでが実習です。

私が船長役の時は、目的地の200m手前で160m左も離れた所に投錨してしまいました。
結構難しいものでした。ただ、これでも実習生の中では平均くらいだったようです。
これを2日間にわたり、何十回も繰り返しました。
後で聞いた話しですが、エンジンルームは大変だったようです。
なんといっても運転、停止を何十回も繰りかえすのですから、これは大変です。
私は、このことをその時は、気付かずにいました。

この操船実習の次の日は小艇実習の操練をする予定でしたが、視界不良(最短9.45m)で中止になりました。
こうして三河湾での実習を終了し、神戸に向かいました。
青雲丸の話しの最初にこの船は揺れないと書きましたが、この時はすごく揺れました。
あまりプロペラは関係ないようです。(^^;

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