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序章(2) -- 商船大学の航海実習


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運輸省の実習船を利用する学校について前回書きましたが、これらの学校がいつ実習を行なっているかというと・・・

商船大学は、1年生の時は各校別で、2年生以降は両校同時に行ないます。
  1年生の時は、1校が1/10〜2/9まで、もう1校が2/10〜3/10までの機船実習。
  2年生が11/5〜12/5までの機船実習。
  3年生が10/1〜10/31までの機船実習。
  4年生が12/16〜3/15までの長期機船実習。
また、卒業後、乗船実習課程に行くと、
  3/16〜9/15までの帆船実習があります。(すべて合わせると計1年間)

すべての実習は2隻の船に分乗して行われます。
ただし、最近では船に乗る学科の定員が少なくなっているので、4年生の実習が1隻で行われているようです。

商船高専は4年生と5年生の時に実習を行ないます。(計1年間)
海員学校の実習期間については実習で一緒になったことがないので、私は知りません。
(調査不足です。ゴメンナサイm(__)m)

商船大学と商船高専の実習期間が1年間であるのは理由があります。
これらの学校では資格を取得するための必修科目(これは学校を卒業するための必修科目ではない。)を取得すると、卒業時に3級海技士という資格の学科試験を免除されます。
3級海技士を取得するためには、あと面接試験を受けなければならないのですが、この面接試験を受けるためにはある程度以上の船での乗船期間が必要となります。これが1年間なのです。

3級海技士とはどれくらいの資格かというと、豪華客船の2等航海士や機関士になれる程のものです。
俳優の加山雄三さんが御自分の光進丸の船長をされていますが、彼の持っているのは5級海技士という免許です。


(**)
上記は、1995年当時の話しです。現在(2004年)の状況は、「序章(1) -- はじめます!」に記載の「航海訓練所」のページなどから参照してください。

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