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序章(1) -- はじめます!


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「帆船の話し」に気をよくして、「機船の話し」というのを始めたいと思います。
(注;この話の前に「帆船の話し」を先に書いていた。)

内容としては、めずらしい体験であるためどういうことをやってきたのかということを中心に、(ここがFSPACEであるので)なるべく星に関することに重点をおいて書いてみようと思います。

実は、「帆船の話し」でもそういったつもりだったんですが、帆船の航海では好天の日が少なかったため、星や太陽を観測して船位を求める天文航法を行なうことが機船の長期実習の時ほど多くなかったので、詳しく書くことはありませんでした。
今回は星や太陽を観測して、地球上の位置を求める方法を・・・書ければと思っています。

まずは、この機船や帆船での実習がどのような所でされているか等の環境を書いて見ます。
私が実習をした機船・帆船は運輸省・航海訓練所が所有しているもので、全部で6隻あります。(**1)

帆船は、日本丸(左)と海王丸(右)の2隻。

日本丸   海王丸

機船は、北斗丸(左上)、大成丸(右上)、銀河丸(左下)、青雲丸(右下)の4隻があります。

北斗丸   大成丸

銀河丸   青雲丸

これらを、全国の商船大学2校、商船高専5校、海員学校10校が利用しています。(**2)
これらの学校以外にも、船に乗って実習をするところは、水産関係の学校学部や海上保安庁、防衛庁所轄の学校で自前の実習船を持っていて実習を行なっているようです。


(**1)
当時(1985〜1988年)の名称。
現在(2004年)は「国土交通省」、「航海訓練所」は独立行政法人となっている(2001年4月)。

また、上記写真中、「海王丸」は1989年9月に引退、現在(2004年)は二代目海王丸が就航中。
写真の初代海王丸は、富山港の海王丸パーク(財団法人 伏木富山港・海王丸財団)にて一般公開されている。
星雲丸は、1997年10月に引退、新星雲丸(2代目)が就航中。
北斗丸は、2004年3月に廃船となっている。(代船は建造されず)
銀河丸は、2004年6月に引退、新銀河丸(3代目)が就航中。

リンク :   ・国土交通省    ・航海訓練所    ・伏木富山港・海王丸財団  

(**2)
当時(1985〜1988年)の学校はそれぞれ以下の通り。
商船大学は、東京商船大学と神戸商船大学。
商船高専は、富山/鳥羽/大島/広島/弓削(順不同)の各商船高等専門学校。
海員学校は、小樽/宮古/館山/唐津/口之津/沖縄/波方/清水/粟島/村上(順不同)の各海員学校。
現在(2004年)は、法律の改正や統廃合によりかなり変わっている。
現在の教育機関は、上記「航海訓練所」のホームページからリンクがされているので参照されたい。

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