トップ >> 練習船実習・回顧録 >> 帆船の話し・海外編 >> ホノルル〜東京(5) -- 父島−北之島−孀婦岩−鳥島−八丈島−三宅島−大島 |
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ホノルル〜東京(5) -- 父島−北之島−孀婦岩− 鳥島−八丈島−三宅島−大島 |
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マーカス島から父島と母島の間にたどり着きました。 父島からは島づたいに東京までたどり着くことができます。 父島−北之島−孀婦(ソウフ)岩−鳥島−八丈島−三宅島−大島とくればもう東京湾です。父島に最接近したのは8/27 15:00、北之島は19:30に通過し、孀婦岩に向かいます。 孀婦岩は鳥島の南側に位置していて、海底2000mから突き出ている直径は数十mにもかかわらず、海抜が100m以上もある岩で、その姿が長い髪の女の人の後ろ姿に似ていることもあり、このように命名されているそうですが、どうも下品ですが、一見すると地球から突き出ている男の人のアソコの形のような岩なのです。 その孀婦岩を8/28 6:00頃に通過し、鳥島を9:00頃に通過しました。 このあたりで、この航海中ずっと動きつづけていた造水器をとめることになりました。理由は水が汚くなってきた、ということです。 私たちから見た目には、太平洋の真ん中の水と、東京湾や大阪湾をちょっと出たところの水は、ほとんど見分けはつかないのですが、機械にとっては伊豆諸島付近でもうダメなようです。 鳥島は不思議な島で、見る方向によって全然姿が違います。 南の方から見ると、ごつごつした島なんですが、北側から見るとなだらかな島に見えます。ここは、あほう鳥のすみかで有名なのですが、このときはあほう鳥はみかけませんでした。 |
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あほう鳥はおもしろい鳥で、風が無いと飛べない鳥なのだそうです。 だから南半球にはいないということを聞いたことがあります。 赤道には無風帯があるので南半球までいけないそうです。 また、あほう鳥は船をみつけると、ずっと後ろをついて来るので、亡くなった船乗りの生まれ変わりだという話しも聞きます。 八丈島は8/28 21:00頃でした。 八丈島をみると日本に帰って来たなぁと個人的には思います。 八丈島には家屋が沢山ありその夜景が見ることができます。 長い航海をしてきて久しぶりに夜景を見ると、人のいるところに帰って来たんだなぁと思います。 八丈島の夜景、と何回も書いていますが帰ってくる時の八丈島はいつも夜です。 これは、東京に朝に到着するためのようです。 私たちの日本丸も、8/29 7:00には浦賀水道から東京湾にはいり、10:00前には東京港外に錨泊することができました。 海外からきた船が、東京で検疫するための検疫錨地が東京港外にはあります。 丁度羽田空港の沖あたり、東京ディズニーランドが望める位置に日本丸は錨泊し、 長い遠洋航海はほぼ終わりました。 |
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